はじめに断っておくとAmazonで買ってきてポン付けするだけです。一応、スマホと車用のポータブルナビ(パナソニックのゴリラ)を検証するので、多少は役に立つかもしれぬ。
(追記)
この一年後くらいに、また通販でステーを買って今度はナビステーそのものを移設した。
さて、最近のBMWのバイクには純正ナビ用のホルダーがハンドルに標準装備されている。
これ。これが結構曲者で、どう曲者なのかと言うと単純に邪魔なのだ。
「邪魔とか言わず、純正ナビを買えばいいじゃん」と思ったあなた、それは正解だが同時に問題も発生する。どう問題かと言うと、純正ナビがクソ高いのだ。
なんと93,500円もする。ハンドルに付いているジョグダイヤルで操作できたり、車両本体のディスプレイと連携したりとまあまあ高性能なのだけど、いかんせん高い。さすがに買えない。
「ならナビステーを取っ払えばいいじゃん」と思うだろうが、R1250RSのハンドル形状は少々特殊なことに問題があって、
ご覧の通り、スマホホルダーを装着可能なスペースはない。バーハンドルのRやGSであればステーを撤去するだけで問題ないが、RSではその方法は使えない。
かといって工作したり新たに電源を取り出したりするのは面倒なので、純正ナビステーを活用する方法で解決を図りたいと思う。
便利な中華製アタッチメント
世の中には同じ問題を抱えた人間が複数おり、そしてそんな悩みを解決してくれる便利な商品がたくさんある。
たとえば、こんな。
※アフィリンクではございません
実際の装着写真がこちら。
純正ナビステーに装着できるスマホホルダー(USB電源付き)である(モトラッドの店長に教えてもらった)。中華製品バンザーイ。ほんとに取り付けるだけなので特に説明することもない。面倒な配線作業もなし。純正ナビステーの端子から電源を拝借しているので、USB充電ももちろん可能。
スマホの装着
スマホを取り付けてみる。まずはiPhone7から。
問題なく装着できた。ボタンへの干渉もない。スマホ本体は上・左の二箇所のツメと(私は後述の理由からツメはニッパーで折ってある)下側の滑り止めラバーがついた固定具(スプリングで幅を調整しているようだ)の計三箇所で固定されている。ただ、iPhone7が本アタッチメントに取付可能な最小サイズに近いこともあり、ちょっと遊び幅が大きい気もする。
続いてiPhone11pro。
一見普通に装着できているようだが、問題発生。
ご覧の通り、固定具の部分が微妙に音量ボタンと干渉しているのでiPhone11proでは使用不可だった。商品説明の「サポート携帯電話サイズ」の欄には「4.0インチ~6.3インチ」と記載されていたが、機種によっては各種ボタンに干渉する可能性がある。
ただ、私はスマホを装着するために購入したわけではないので、問題にはならない。
スマホのボタンとの干渉について
先述の通り、iPhone7では問題がなかったがiPhone11proでは音量ボタンとの干渉が発生した。Amazon商品説明にはどんなスマホでも装着可能といった記載があるものの、ボタン配置によっては装着できても使用不可という事態が発生することは想像に容易い。
しかしながら、私はスマホを多数持っているわけではないので全てについて検証することはできず、また需要が非常にニッチな中華製ノーブランド品であるため実店舗で販売しておらず、試着することもできない。そこで、大まかにではあるが本製品の寸法を測定した画像を掲載するので、購入を検討されている方は是非参考にされたい。
赤線を引いている部分がスマホと接触する部分である。ご自身のスマホを測っていただいて、右側についてはスマホの頂点部分からボタンまで21mm以上の長さがあれば、左側は頂点から53mmの範囲にボタンが収まっていれば、本製品との干渉は一応発生しないはずである。スマホのサイズは、iPhone7のサイズ感で装着できる最小サイズに近い印象(若干遊び幅が大きい)なので、それ以下でなければ問題ないだろう。厚みについてはスマホとして常識的な厚みなら問題なしだ。
なお、寸法は私が適当に測定したものなので、あまり過信されぬようお願いしたい。責任は負いかねます。
CN-G520D(ゴリラナビ)を装着する
さて、私が装着したかったのは、パナソニックのポータブルナビであるパナソニックのCN-G520D(以下ゴリラ)である。
バイク用ではないながら、ライダーにも一定数使ってる人がおり、私もかれこれ2台買っている。防水じゃないのが欠点だが、携帯の電波が届かないところでも使えたりGPSログを書き出せたりと結構メリットも多い。
このアタッチメントにゴリラを装着する際の注意点として、そのままではスマホ固定用のツメが邪魔という点がある。もともとゴリラのサイズ自体がこのアタッチメントの装着可能サイズギリギリということもあり、私はスマホをナビとして使わないのでスマホ固定用のツメはニッパーで折ることにした。ついでに、そのままでは落下が心配なのでマジックテープを上部に貼り付けて固定の足しとしている。
サイズがギリギリということが影響してか、スマホ取付時よりもガッチリ固定されている感があり、落下の心配はない。
電源もバッチリでございます。
ツーリングでも使用したが、使用に問題は全くなし。もしBMWのバイクでもゴリラナビ使いたい人がいれば、参考にしていただきたい。
まとめ・注意点
ご覧の通りそこそこ有用な商品であることがご理解いただけたかと思うが、純正品でないゆえの注意点もいくつかある。
最大の問題として、防水が考えられていないということが挙げられる。電源端子付近にはゴムパッキン等の加工は一切されていないため、土砂降りの中使用するとショートの可能性も否定はできない。雨のときは取り外す等の対策が必要だろう。
次に、Amazonの商品説明がガバガバという点。これは中華製品あるあるだが、この製品もご多分に漏れず、例えば
片手で素早く携帯電話をマウントすることができます。電話が固定され、衝撃や落下の心配もありません。音量が下がったり、電源がオフになるなどの心配もありません。
→iPhone11Proでは音量ボタンと干渉する。
振動がないです。
→特に防振処理は施されていない。
このブラケットには4面すべてに保護装置が付いているので、電話が落ちる心配はありません。
→上・下・左の三面にしか固定具はない。それも保護装置とか大層なものではなく、ただのツメである。
とまあ枚挙に暇がないのだが、これら欠点も「中華製品なんてそんなもん」と割り切って購入するしかないと思う。価格も5,000円程度なので、「失敗してもいいや」くらいの気持ちで一度試すくらいはしてみてもいいんじゃないかと。
ただ、ノーブランド社外品なので使用は自己責任でされたし。
そして、お金を貯めて純正ナビを買おう。