貧乏人のBMWモーターサイクル

貧乏人がBMWのバイクでツーリング行ったりするブログ

国産車しか乗ったことない貧乏人によるR1250RS 約1,000kmインプレッション

 今回は、納車されてから2ヶ月とちょっと時点でのR1250RSのファースト・インプレッションをお届けする。

結論から言ってしまうと、欠点を探すのが難しいんじゃないかってくらいよくできたバイクだ。スポーツマインドと快適性が絶妙に両立されていて、なにより絶大な安定感、そして安心感がある。

 

そんなわけで、一ヶ月かからず1,000kmの慣らし運転が終わった(だいぶ前だけど)。

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慣らし運転完了

年末年始の休みを利用してちょこちょこ走り回っていたらあっという間だった。一応、500kmを越える日帰りロンツーや街乗り、高速道路、ワインディングと一通りの道で、このバイクの感触を確かめることができた。

初回点検については別に記事にしているため、よければご覧いただきたい

takayame.hatenablog.com

はじめに断っておくが、私はサーキットを走ったりとか、すごいペースでワインディングを攻めたりはできず、また特殊なライテクを持っているわけでもない、平均以下のツーリングライダーであることをご容赦いただきたい。そのため、本インプレも、休日に田舎道やワインディングを流すようなツーリングで使用したときのインプレとなる。あくまでも普通のライダーが普通に使ってみての感想ということで…。

なお、各種機能の説明はここでする意味は特にないと思うので、スペック等詳細はBMW公式サイトを参照されたい。

 

もくじ

 

エンジン

 このバイクの顔とも言える1,254cc空水冷水平対向2気筒エンジンは素晴らしいの一言だ。私はこのバイクが初BMWなので、比較対象が国産バイクだけになってしまうが、今まで乗ってきたどのバイクとも違うエンジンフィーリングと言える。

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1,254cc水平対向2気筒エンジン

どのアクセル開度・回転数からでもなめらかに背中を押してくれるような加速をしてくれるので、街乗りも高速道路も快適の一言。最初は背中を蹴飛ばされるような怒涛の加速を想像していたが、実際は非常にジェントルな部類と言えると思う。ただ、それは決して鈍いと言うわけではなく、むしろ「気がついたら想像以上に速度が出ていた」といった感じで、とても自然なフィーリングだ。

あと、1,200ccという排気量から想像していたよりは、低速トルクが思ったほど無かった。ただ、それは裏を返せば発進時に気を使いすぎなくていいと言うことなので、デメリットには感じなかった。もちろん、必要十分以上には備わっている。

そして、これはデザイン上の話になるけれど

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左右に突き出たシリンダーが、このバイクが紛れもなくBMWのバイクであることを主張しているのでメチャクチャかっこいい

 

ワインディング

ワインディングはめちゃくちゃ楽しい。 250kgも車体重量があるとは思えないくらい軽く、よく曲がる。というより、曲がっている気がする、といったほうが正しいようにも思える。ステダンが入ってるおかげでハンドリングが安定しているのか、電サスのおかげなのか、はたまた数多ある電子制御の介入によるものかは私には分からない。ただ、明らかに自分の力量以上によく曲がる。また、どの回転域からでもスムーズに加速するエンジンのおかげで、何速で走っていても楽しめるし、低重心に起因するものか、まるでコーナーに張り付いているかのような感覚がある。狭い道やタイトコーナーも怖くない。

 

高速道路

高速道路は楽勝で、このバイクが最も得意とする環境だと思う。6速100km/hでの巡航時は3,000回転ほどで不快な振動もなく、そこからシフトダウンなしでの追い越しも余裕だ。シフトカムの動作回転数(5,000回転)までシフトダウンしてやると素晴らしい加速を見せるが、燃費重視で低い回転数のままシフトアップしていっても不足感はまったくない。

低重心なほか車重があるので、横風に煽られてもブレにくいのも地味なメリットと言える。

 

ツーリング性能 

ポジション 

 楽。セパハン風のハンドルだが、トップブリッジより一段高い位置に設定されており、若干前傾になるくらいで、ポジションは普通のネイキッドなどとほぼ変わらないと思われる。

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R1250RSのハンドル周り

「割と前傾がキツい」というインプレも何件か見たことがあるけれど、その原因はおそらくハンドルの高さではなく遠さであると思う。タンク部分が長いために、身長が低い人だと手を伸ばさなければならなくなるので、結果的に前傾気味になる…ということかなと勝手に想像している。私は胴長短足なのでここでは問題にならない

一日中乗って500km以上走っても、特に腰が痛くなったりしなかった(もしかしたらやたら柔らかいシートも影響しているかも)。ワインディングでも街乗りでも違和感がなく、自分には丁度いい感じだ。一番ポジショニングが近いのは、昔乗ってたYZF-R3かな。

 

防風

スクリーンは実は可変式になっている。ダイヤルとかはなく、車体との接続パーツを手で上げたり下げたりすることにより2段階に調整可能。走行中に調整するのはちょっと難しいかも。

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R1250RSのスクリーン

上げた状態でヘルメットのおでこ部分に風が当たる感じで、必要十分な防風性が備わっている。これ以上の防風性を求めるならR1250RTを買った方が良い。

 

取り回し

250kgもあるのでさすがに重量を感じるが、鍛えていない非力な自分でもなんとか普通に取り回せるかなというレベル。ここでも低重心なのが効いてるのか、見た目よりかは軽く取り回せるが、下り坂になっているところに停めるのはやめたほうがよさそうだ。

センタースタンドも普通に上げられます。

ぶっ倒したときはシリンダーヘッドがまず地面と接触し、それ以上は倒れないので引き起こすのは以外に楽である。ただ、シリンダーヘッドガードは絶対に付けるべきだ。

 

積載

シート下はETC車載器がデフォルトで装着されており、それ以外は特に何も入る余地はなさそうだ。折りたたんだ車検証くらいなら入るかもしれない。

基本的には純正のパニアケースを装着することが積載の前提になっているように思えるが、工夫すればシートバッグも装着可能。

シートバッグの装着については別に記事にしたので、そちらを参照ただきたい。

takayame.hatenablog.com

…純正のパニアケースが完全防水じゃないというのはちょっと不満ではある。撥水加工はされているようだが、ゴムパッキン等による止水はされていないので、強めの雨だと中身が心配だ。

 

燃費

ところどころ渋滞ありの50km街乗り時の燃費が15.8km/Lだった。高速道路のみで測定した結果が23.8km/L 。

高速道路あり、街乗り(と渋滞)あり、ワインディングありのツーリングでは19.2km/Lという結果となった。

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ツーリング時の平均燃費

250kmほど走ってこの結果なので、平均すると19~20km/Lくらいは走ることになる(最後に渋滞に巻き込まれたので、もしかしたら21km/Lくらいは出てたかも)。この排気量から考えれば普通だろう。燃費重視の走りを意識すればもう少し良くできるかもしれない。もう少し長距離のツーリングをする機会があれば、その時の結果をまたご報告したいと思う。 

燃料タンクは18Lで、給油で困ることはないと思うが個人的にはもう少し欲しかった。ちなみにハイオク指定。

 

 

アシスト機能

 シフトアシストプロ

いわゆるクイックシフターとかいうやつである。一部のレビューでは入りが悪いとかショックが大きいと書かれているのを見かけるが、私のRSではそのような症状はなかった。

1→2や低回転・低速度域では若干のショックを感じるものの(これはおそらくどんな車種でも共通)、アップ・ダウンともスムーズで違和感はない。特にダウン時のオートブリッピングが快適そのもの。てか、自分が操作するより絶対上手い。

 

クルーズコントロール

最近は装備車両も増えてきた便利機能。クルコンは設定幅が広く、ギアや速度の自由度が高いのは地味に良い(トレーサーは4速以上かつ50km/h以上、107km/hまでしか設定できなかった)。設定スイッチも他のボタン類と独立した配置になっているので、ボタンを凝視しなくても大丈夫。

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もちろん、設定速度はメーターに表示される。新型R1250RTにはレーダーで前方車との距離を測定して速度を調整してくれるアダプティブ・クルーズ・コントロールが実装されるようだが、RSにも搭載されるんだろうか…。

 

総評

この価格帯のバイクに大きなが不満点が出てくるわけもない、というのが正直な感想で、このR1250RSも可変バルブタイミング機構付きボクサーツインエンジンの楽しさを存分に味わえるバイクになっていると思う。なにより低重心からくる包み込まれるような安定感・安心感と、車重を感じさせない軽い乗り心地のおかげで全く疲れない。それにグリップヒーターやクルーズコントロールなどのアシスト機能に加え、余裕の排気量で高速巡航もらくらくとくれば、ツーリングの距離が伸びるのは最早必然と言える。

じゃじゃ馬感やかっ飛び感はないが、落ち着いていながらもやるときはしっかり走れる上質なスポーツツアラーだ、というのが現時点での私の感想である。試乗したときに良いと感じた部分が、乗れば乗るほどさらに良いと感じられるようになってきた。

 

ただ、どうしても「バイクに乗せられている」感が強いのは否めない。いろんな電子制御はありがたいけど、昔のバイクのような完全な人車一体感というのはどうしても薄れてしまっているとは思う。ライダーとバイクの間にコンピューターが挟まっているので当然ではあるんだけれども。

それは裏を返せば安全性や快適性が上がったということであり、私的には欠点とは思わないが、経験豊富なライダーからすれば「面白味がない」と思われてしまう…かもしれない。もちろんR1250RSは非常にいいバイクであり、私は全く後悔していない。「とにかく上品」と表現するのが適当かな。

 

ここまで色々書いたが、もし今R1250RSやその他のBMWを検討しているならぜひディーラーに行って試乗してみてほしい。人によって感じ方・捉え方は全く違うだろうし、私自身ライダー歴が人一倍長いというわけでもないので、このR1250RSというバイクの魅力を正確に発信できている自信もない。ただ、たとえ短時間の試乗でも、私が言わんとしていることは少しでも理解いただけるのではないか、とも期待している。

今回はまだ乗り始めて間もないしのであえて細かい粗探しをすることは避けた。そのうち長期インプレも書こうと思うが、そのときに改めて今回のレビューと比較してどう感じているかを書いていきたい。

 

最後に一つ。

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本車の車体色であるインペリアルブルーメタリックは、日差しの有無や見る角度によって複雑に色が変わる非常に味わい深い素敵な色で、大変気に入っている。

オースティン・イエロー・マットと悩んだが、こっちにして正解だったと思う。 

 

長々と書きましたが、ここまでお読みくださりありがとうございます。