貧乏人のBMWモーターサイクル

貧乏人がBMWのバイクでツーリング行ったりするブログ

三年目のR1250RSの維持費

 R1250RSが納車されてから三年が経った。

三年も経ってるんだけど、職場が変わってまとまった休みが取りづらくなったり引越たりとあって、RSが得意とするロングツーリングにあまりいけなくなってしまった年だった。そのせいで詰め込み型のツーリングが増えてしまったのだが、来年はゆっくり遠くに行きたいというのが率直な心持ちだ。

御託はさておき、三年目のR1250RSの収支報告である。

 

昨年、こんな記事を書いた。

takayame.hatenablog.com

例年と同じく、本記事に記載する「維持費」とは以下のとおりとする。

  • 点検費用(消耗品交換を含む)
  • タイヤ
  • オイル
  • 修理費
  • 税金

ガソリン代やツーリングにかかった費用は除外する。

ちなみに、記事執筆時点での走行距離は31,650km

ツーリングに行く回数は少し減ったけど、それでも一年一万キロ程度は走っている。

 

もくじ

 

点検費用

三年目に行った点検は、ディーラーでの24ヶ月点検と新車三年目のビッグイベントである車検だ。

かかった費用は96,946円。車検と24ヶ月点検は同時に実施した。消耗品交換はファイナルドライブオイルとブレーキフルードで、プラグやエアクリ等の交換は発生しなかった。

車検については別に記事にした。

takayame.hatenablog.com

 

タイヤ

昨年10月頃に交換したROAD6が前後ともまだ溝が残っている。

タイヤ交換からちょうど10,000kmほど走っているけど、まだまだスリップサインが出る気配がないので、かなりのロングライフタイヤな気配がする。

よって、今年はタイヤ交換しなかったので0円

 

オイル

今年もニ回、オイル交換を実施した。

1回めはいつものPower 1 Racingで、Amazon5,300円で購入。昨年の記事では4,709円と書いていたので、10%程度値上がりしていることになる。オイルフィルターはK&Nの互換品で、2,112円だった。

2回目はPower 1 Racingが終売となっており、後継モデルのPower 1 Ultimateに。

Power 1 Ultimate

これもAmazonで購入して、4,932円。フィーリングとかはPower1Racingと何ら変わりない(気がする)。

ドレンワッシャーは在庫がたくさんあるので、購入せず。

オイル交換にかかった費用の合計は12,344円

 

修理費

故障はなかった。よって、0円

 

税金

250cc超のバイクは年間6,000円

 

合計

総括すると以下のとおりになる。

  • 点検代 ・・・ 96,946円
  • タイヤ代 ・・・ 0円
  • オイル代 ・・・ 12,344円
  • 修理費 ・・・ 0円
  • 税金 ・・・ 6,000円

 合計 ・・・ 115,290円

※ツーリングにかかる費用、任意保険料、納車にかかった費用は除く

ちなみに、昨年かかった費用は112,169円であった。昨年はタイヤ交換があったけど、その代わり今年は車検があったので、結果としてほぼ同額という形になった。

来年は車検はないけどタイヤ交換は確実にしなきゃいけないので、同じぐらいに収まってくれるとありがたいね。

 

まとめ

三年目までトラブルなく走り切ることができたのは、自分にとってもRSにとっても素晴らしい結果だと思う。

外車は高いとか壊れるとか言われるけれど、維持費だけでみたら国産車とほぼ変わらないと言い切ってもいいんじゃないだろうか。タイヤとかオイルとかケチろうと思えば安いものも使えるけど、せっかく良いバイクに乗ってるんだから性能をできるだけ引き出せるようにしてあげたいし、いくら貧乏人とはいえどそこは妥協したくないという点もある。それに車両本体価格にしても、国産車も年々高価格化が進んでいるし、外車と国産車の差なんてもうほとんどどないんじゃなかろうか。

どれだけ仕事が忙しくなっても、バイクを手放すことだけは最後まで選択肢なることはないだろう。

阿蘇にて

四年目も変わらず適当に走り続けていく予定だ。

ブログはネタが見つかったら更新します。

 

(おわり)

【祝Android版日本地図対応】BMW Motorrad Connected アプリ「だけ」で、快適にツーリングできるのか?

 2023年12月、R1250RSが納車されてから三年がたったこの年、ついにBMW Motorrad ConnectedアプリのAndroid版が日本地図対応した。

本記事では、アプリのナビ機能の実力を検証していこうと思う。

 

もくじ

 

読まなくてもいい前説

 R1250RSを始めとしたBMWのバイクには、BMW Motorrad Connectedアプリ」というアプリと連携できる機能が存在している(以下、当記事では本アプリと呼称する)。

www.bmw-motorrad.jp

これはスマホアプリと車両とをBluetoothで接続して、車両の状態をスマホで確認したり走行ログを取ったり、さらには簡易ルート案内を車両のモニターに表示することができる。

……という代物なのだが、長らく日本語対応がされていなかった。

そのせいで、RSのメニュー画面に存在している「ナビゲーション」の項目は、日本では使えないくせに立派にメニューだけは存在しているという腹立たしいものであり、RSの数少ない欠点の一つとなっていた。

ナビゲーション

細かいことは粗探しインプレの記事に書いたよ。

takayame.hatenablog.com

権利の問題で日本地図対応は絶望的と言われて数年、2023年の6月ごろに突如アプリが日本地図と日本語に対応した。

……のだが、対応したのはiOS版だけで、Android版は一ヶ月後の7月に対応の予定ということで、喜びもつかの間、Galaxyを愛用している私はもう一ヶ月待たされることとなった……のだが。

度重なる延期

その後、7月が11月になり、11月が翌年2月になるというまさかの大延期。完全に煮え湯を飲まされることとなった私は怒りを通り越してもはや呆れ、もはやAndroid対応はする気がないんじゃないかとすら思い始めていた。

ところが、

突然の対応

12月頃、突如Android版にも日本地図が実装された。一体何なんだ。

 

まえがきが長くなったが、今回はようやく日本語でも全機能が使えるようになった本アプリの、主にナビ機能を中心にインプレを行いたいと思う。

もちろん、私はBMW Motorradから一円も金をもらっていないので、粗探しをメインで書いていく。

アプリの基本機能や概要が知りたければ、先に貼った公式サイトでも読んでください。

 

ナビ

多くの人が本アプリに期待することは、ナビ表示だろう。

初めに書いておくと、RSを始め、GSやRといった多くのBMWバイクに搭載されている6.5インチのTFT液晶多機能メーターは、大画面かつ優秀なモニターではあるけど、本アプリを使っても直接地図表示をすることができない。

現状、バイク側で直接地図表示をすることができるのは、10インチの液晶を搭載しているR1250RTだけである。

RSで本アプリを使った場合、車両側「ナビゲーション」メニューに表示される内容は、以下のようなものになる。

車両側のナビ表示

この様に、次に曲がる場所の名前と距離、方向を矢印で表すだけの、いわゆるターンバイターン方式の簡易なものだ。

アプリを使って普通のカーナビのように地図表示をしたい場合は、車両についているナビステーに取り付けるスマホホルダーである「MOTORRAD CONNECTEDRIDE CRADLE」を使う必要がある。

www.bmw-motorrad.jp

使う必要があるのだけど、なんと55,000円もする。いくら充電機能がついていて、車両のハンドルのダイヤルでスマホを直接操作できるとはいえ、5万円強は高すぎである。絶対に貧乏人には買えない価格設定、さすがはBMW。というか、普通の人でもおいそれとは買えない価格である。

というか、仮にこれを使ってもスマホには振動でダメージが入っていずれカメラあたりが故障するのは必至なので、そもそもバイクにスマホを直接取り付けたくない。

なので、本記事では以降もスマホはポケット放り込んだまま、あくまでもアプリと車両のみでできることを検証していきます。

 

ルート設定

アプリ側でのルート設定は、普通の地図アプリとほぼ同じ。

目的地の名称や住所を入力するだけ。

Googleマップと比較するのは酷かもしれないけど、施設やスポット名の充実度は比べ物にならない。特に店舗は名前で検索しても出てこない場所もままある。

地図上を長押しすることで場所の直接指定ができるので、そっちを使ったほうがいいかもしれない。

ルートのオプション設定はそこそこ充実している。

カーブの多さを指定できるのは面白いね。

ただ、デフォルトで選択されている「早い」のオプションはルート選びにセンスがないとしか言いようがない。

とにかく最短距離だけを重視したルーティングを行うようになっているようで、少しでもショートカットできる場所があれば脇道に突っ込んでいこうとするので、正直現実的ではないと思う(昔のGoogleマップの案内もこんな感じだった気がする)。

なので、「効率的」の方を選択しておくのがいいと思われる。

 

車両側での操作

これは結構驚いたんだけど、車両側でもできることが割とある。

さすがに目的地を直接入力したりはできないが、それに近いことはできる。

予め場所をお気に入り登録しておけば、車両側からルート作成することが可能。

「POI」の項目では、現在地近くにある施設をジャンル別に検索することもできる。これは結構便利かもしれない。

ガソリンスタンドを検索

ガソリンスタンドだけではなく、飲食店を探したりもできる。

 

こまごまとした仕様

アプリと接続した状態だと、車両の液晶画面に現在走行中の道路の制限速度が表示される(車両側で設定をONにしている場合)。

速度右横に制限速度が表示されている

ただ、高速道路の突発的な速度規制(工事によるもの等)には流石に対応していないようだ。

これは速度計以外の表示のときも、画面上に常時表示される。設定で消すことも可能。

また、ナビゲーション画面以外にしていた場合でも、曲がる箇所が近づいてくるとポップアップして通知してくれる。

ポップアップした状態

この状態でハンドルのダイヤルを右に傾けると、直接ナビゲーション画面に遷移することができる。

 

気になった点

何度か使っていて気になった点は、概ね以下の4点だ。


①ルーティングがポンコツ

②音声案内が早口

③交差点付近でもナビゲーションがポップアップはしない時がある

④時たま車両との接続が切れる

①に関しては、ルーティング設定のところと純正ナビの記事にも書いたけど、国産カーナビに比べると日本の道には弱い。元々が日本開発のナビゲーションではないので、多少は仕方ない気はする。

 

②に関しては明確な不具合で、インカムに飛ばせる音声案内(女性の音声だ)が異常なレベルに早口になってしまう。ある程度の速度で走っていたら音声案内はあまり聞こえないけど、機能として実装されているのなら使い物になるようにしてほしいところ。アップデートで修正されることを期待したい(おま環の可能性もあるけど……)。

 

③は仕様のところで少し触れた、「車両の液晶画面がナビ以外の画面になっていても、曲がる箇所が近づいてくるとポップアップして通知してくれる」機能に関するもの。

本来であれば、ナビ以外の画面になっていたとしても、交差点手前に近づくとリマインド的に次の進行方向を教えてくれるはずなのだけど、これが曲がるはずの交差点でも発動しない時がある。ナビに頼り切っているとうっかり通り過ぎてしまう可能性があり、割と困る不具合だと思う。発生条件は不明。

 

④はBluetooth特有の不安定さによるもので、休憩の後再度走り出すときに接続がうまくいかないことがある。何回か再起動していれば直るが、地味に腹の立つ不具合だ。

 

まとめ

正直なところ、スマホと車両側のターンバイターン方式のナビゲーションだけでは、全く知らない道を安心して走行することはできないと思う。地図表示無しで、右左折方向の指示に頼り切りで走るには、さすがに不十分すぎると言わざるを得ない。やはり、あの高いスマホクレードルとの併用が前提になっているんじゃないだろうか。

逆に、ある程度予習済みの道だとか、元々紙の地図派の人とかが補助的に使うのであれば、不足はないと思う。

R1250RSに乗り始めてから三年越しにまさか使えるようになるとは思っていなかったので、そういった点では嬉しさもある。

けど、RSよりも安い国産車でもスマホアプリとの連携で地図を表示できる車両は増えているから、明確な強みとか良さになっている感は無い。むしろ、値段から考えるとちょっと(アプリの)作りが適当なんじゃないのか? と思えてくる。

BMWモトラッドの売上は日本でも好調らしいから、もう少しこういう細かいところにも力を入れてほしいな、と切に思う。

 

(おわり)

R1250RS、最初のディーラー車検!

R1250RSが納車されてから、三年が経った。

三年が経ったということは、アレの時期が来たということだ。

そう、車検である。

 

400cc以上のバイクなら逃れることのできない車検であるが、国産車ならともかく外車であるBMWの車検は怖いったらありゃしない(お金的な意味で)。

一年点検の費用は40,762円、ニ年点検は27,500円だった。もっとも、消耗品交換が増えればそれだけ費用もかさむし、自分で通すなら印紙代と重量税と自賠責と最低限の費用で済むが、新車保証を受けるためにはディーラーのマシンに定期的に通さないといけないので、そういうわけにもいかないのだ。

ネットで調べていても10万とか20万とか色んな情報が錯綜していて(そりゃ車両状態によって違うんだから当たり前だけど)、初めてのことだし一体いくらかかるのか全く想像もつかなかった。

 

三年目のRSの、車検時の走行距離は約31,000km。年間一万キロほど走っている計算だ。

特に目立った故障や気になる点は、幸いなところない。

オイル交換だけは自分で事前に済ませて、少しでも費用を浮かせることにした。

15万円以下に収まってくれるといいなあと思いつつ、ディーラーへ。

 

そして、肝心の明細がこちら。

これがBMWの車検だ

点検費用

  • 検査料 ・・・ 28,875円

  (検査代行手数料と思われる)

  • 24ヶ月点検 ・・・ 59,125円
  • ブレーキフルード ・・・ 1,518円
  • ファイナルオイル ・・・ 1,668円

 (値引き) ・・・ △8,000円

法定費用

  • 重量税 ・・・ 3,800円
  • 印紙代 ・・・ 1,200円
  • 自賠責 ・・・ 8,760円

合計 ・・・ 96,946円

……なんとか10万円以内に収まった。

プラグやエアクリは昨年の点検時に交換して、それからあまり距離を走ってないので今回は交換なし。バッテリーは昨年上がったときに交換したので、同様に交換なし。

車両自体に全く問題はなくて、余計な交換や修理は一切発生しなかった。それでもオイル交換なしで10万円近い(値引きがなければ10万円台である)のは、さすがBMWといったところ?。

オイル交換をするならこれに追加で約20,000円、エアクリとプラグを換えたら更に10,000円ほどかかる計算だ。

当初15万円くらいの想定だったので、予算内でよかったというのが正直な感想だ。

 

相場が分からないからなんとも言えないのだが、今は国産車もディーラーが手厚くなっているから、例えばカワサキプラザとかホンダドリームとかで車検を通したら同じくらいになるんじゃないだろうか? という気もする。

それでも、調べてみた限り国産車ディーラーに比べると基本点検料がかなり高い気がするので、そのあたりで数万円の差が出るのかもしれない。

 

余談だが、車検から帰ってきたら車検証が変わっていた。

バイクのシート下にも余裕で収まる小さなサイズになって、しかもICチップが内蔵された先進的にものになっていた。バイクで携帯しやすくなったのはありがたいね。

 

そんなこんなで、大きなトラブルなく三年目を迎えることができた。

外車は壊れるとよく言われるけど、少なくともBMWの最近のモデルについては全く当てはまらないと言っても過言ではないんじゃないかな。

BMW関連でいうとR1300GSが発売されたりはしているものの、つぎの車検もわたしはRSで迎えるつもりだ(R1300RSはまだなんの情報もないらしい)。

ブログの方はめちゃくちゃ低空飛行ですが、バイクに乗ってないわけじゃなくて、記事にするにはあまりにも代わり映えのしないツーリングばっかりで、ネタが無いから更新していないというのが真実です。

四年目は多少上昇できればいいんだけど、期待はしないでください。

 

(おわり)

 

【聖地巡礼】シン・仮面ライダーロケ地巡りツーリング

 どういう記事かというと、ツーリングのついでにシン・仮面ライダーのロケ地巡りをしました、という記事です。

手書きロゴ

Googleマップの位置も貼り付けておくので、ツーリングの参考にしてください。

もくじ

前説

 2023年3月に公開された映画、シン・仮面ライダー

これが本当に最高の映画で、仮面ライダー庵野秀明作品も大好きなわたしにとっては刺さりに刺さった。ただ、今更ただ感想を書いたところでわたしの稚拙な文章力では到底この作品の魅力は伝わらないし、そもそも他の多くの人々がすでに深いレビューを書いているところだ。

なによりこの映画、もちろん作品単体としてとても素晴らしいのだが、バイク乗り目線としても「バイクの良さ」がしっかり描かれていてとても好感が持てる。風を切って走る爽快感、マシンと自分とだけの孤独な時間などの「バイクの良さ」に関わる描写も多く、語り始めるときりがない。

そしてなにより撮影されたロケーションの素晴らしさが特筆に値する。これは庵野監督が企画書において、

地方都市を主としたロケーションにより、現在日本が置き去りにしていたこの国の原風景とこの国の本質の映像化を目指す。

と記していることから明らかだ。

つまりどういうことかというと、この映画はヒーローアクション映画であると同時にツーリング映画でもあるのだ。

というわけで、今回は関東甲信越エリアのツーリングがてら立ち寄ったシン・仮面ライダーのロケ地を紹介する。

……大層なこと言いましたが、ツーリングのついでだったので回ったのは四箇所。逆に、風光明媚なツーリングルート上にロケ地が点在しているとも言える。

 

※この記事は性質上、ネタバレを多分に含みますのでご容赦いただきたい。

 

小河内ダム奥多摩

最初のポイントは奥多摩

ここは初代仮面ライダーの記念すべき第一話(怪奇蜘蛛男)でもロケ地になっていることで有名で、シン・仮面ライダーにおいても完全にそれをなぞらえた展開となっている。水と緑のふれあい館の駐車場は無料なので、そこに駐めて徒歩で行動可能。

まずは、クモオーグを変身後のライダーが迎え撃つ場面。

ズームカットが印象的なシーン。ここは水と緑のふれあい館駐車場のすぐ裏。

 

続いて、クモオーグがSHOCKER下級構成員をどこからともなく呼び出し、戦闘に突入するシーン。

「邪魔者に死を、それがわたしの仕事ですので」

のところ。劇中では手前の柵は引っこ抜いてるようだ。

続いて、ライダーが下級構成員に囲まれるシーン。ここも初代第一話の忠実なオマージュ。

劇中ではここでレッツゴー!ライダーキックのアレンジが唐突にかかり、観客のテンションは最高潮に達する。

囲まれたライダーがジャンプし、着地した先でクモオーグと対峙するシーン。

場所は小河内ダムの洪水吐である。水位が低ければ写真のように露出しているが、場合によっては水没していることも。

ここは立ち入りが不可能な場所なので、上から撮影した。

劇中ではここからクモオーグが飛び上がって堤体上での戦いに移行するのだが、堤体との距離を考えたらものすごい距離ジャンプしてることになる。

少し時系列は飛ぶが、ライダーキックによりクモオーグが柱に叩きつけられ、絶命するシーン。

これは先ほどの洪水吐ゲートの柱で、クモオーグが叩きつけられたのは下流に向かって右から3番目の柱となる。

戦闘を終えた本郷とルリ子が会話しているシーン。

場所は小河内ダムヘリポート。ここも立ち入り禁止箇所なので、フェンスの外から撮影した。

ルリ子とタンデムで本郷が走り去るシーン。

場所は小河内ダム堤体上。ちなみにここは車両進入禁止なので、劇中のようにバイクで走ることはできない。残念。ただ、先に進んでも行き止まりではある。

奥多摩のロケ地をまとめるとこうなる。

 

滝沢ダム

クモオーグ戦において、小河内ダムの洪水吐からクモオーグが糸をつたって飛び上がると、ダム堤体上の戦闘へと移行する。

移行した先は小河内ダムではなく、そこから直線距離で北に20km離れた滝沢ダムだ。

小河内ダムからだと大菩薩峠経由で2時間強となる。

ここは水資源機構のダムで、17時に駐車場ゲートが閉鎖されると堤体上への立入りができなくなってしまうので注意。

クモオーグが飛び降りた堤体

到着時間が17時ぎりぎりになってしまったのであまり写真が撮れなかったが、どうやら堤体下まで降りれる模様。クモオーグがライダーを締め上げた場所もアクセスできるっぽい。

場所はこちら。

 

浅間六里ヶ原休憩所

クモオーグ戦からかなり時系列が飛ぶが、本郷が一文字に共闘を申し込むシーン。雪化粧の浅間山が印象的なシーンだ。

鬼押ハイウェー(有料道路)の途中にある。

劇中での撮影場所は浅間山キャンプ場の駐車場であるが、訪問時は改装中(2023年6月オープン予定)で立ち入ることができず。

改装により駐車場そのものがキャンプ場になる模様で、今後劇中そのままの姿を拝むことはできなくなりそうだ。

撮影時は早朝で交通量も少なかったが、昼間は鬼押出し園~軽井沢のアクセスが多いので撮影には注意。なお、鬼押ハイウェーは早朝の時間帯は料金所におじさんが居ないので実質無料である。

場所はこちら。

 

八ヶ岳高原大橋

本記事の最後は、チョウオーグとの戦闘に向かう本郷を見守る一文字のシーン。

「ひとりで行ったか、本郷」のところ。

清里から北杜へ抜ける途中にある、八ヶ岳高原大橋だ。撮影地は橋の西側のたもとからで、食事処の駐車場前からアクセス可能。

場所はこちら。

 

まとめ

この他にも劇中には角島大橋や富士山周辺の道路など、ツーリングがてら立ち寄るにはピッタリのロケーションが多数登場する。なにより、今回記事にしたロケ地までの道もツーリングにうってつけの道ばかりで、奥多摩なら奥多摩周遊道路、滝沢ダム周辺も気持ちのいい峠道で、浅間山は言わずもがな、八ヶ岳高原大橋も標高が高い見晴らしのいい橋で最高だ。バイクで風を感じながら劇中の人物に思いを馳せるにはピッタリである。

近年の仮面ライダーはバイク要素はどちらかというとおざなりにされがちだが、シン・仮面ライダーにおいてはバイク乗りなら必ず共感できる「バイクの良さ」がしっかり描かれている(それを登場人物が語る場面もある)ので素晴らしいの一言である。映画を見た暁には間違いなく風を切って全身でプラーナを感じたくなること請負だ。

ただし我々は凡人である以上、どれだけ風を浴びても変身できないので安全運転でツーリングしましょう。

 

(おわり)

R1250RSにリアフェンダーを取り付ける

 R1250RSのリア周りは、リアフェンダーがないのでめちゃくちゃ汚れる。

毎回洗車するのはめんどくさいので、Puig(プーチ)のリアフェンダーを買いました。

取り付けから装着後まで、一通り書いていこうと思う。

 

もくじ

 

読まなくてもいい前説

 R1250RSにはリアフェンダーがない。

同じエンジンを使ったGSは、オフ車だけあって立派なフェンダーがついているのだけど、RSには全くない。リアサスペンションのリアタイヤ側に小さな泥除けのフラップがあるものの、その機能を果たすだけのサイズはまったくないと言わざるをえない。

 このことは、以前にあら探しのインプレの記事で指摘したとおりだ。

takayame.hatenablog.com

 その汚れっぷりは凄まじく、雨の降った日やウェット路面を走ろうものならこんなことになる。

泥まみれのリア周り

ご覧のとおり、ドライブシャフト、サスペンション、マフラー、パニアケースのステー、タンデムステップ等、リアにある全てが泥まみれとなる。パニアケースを装着していれば、その裏側も同様だ。

これには正直辟易していて、雨上がりの日はツーリングを躊躇するレベル。

チェーンがない分、洗車は比較的楽な方ではある。あるのだけど、電子制御のボックスやサスペンション周りは入り組んでいるので毎回洗車するのはあまりにも面倒くさい。抜本的解決にはもはやリアフェンダーを装着するしかない。そういうことです。

 

インナーフェンダーを買う

R1250RS用のリアフェンダーの選択肢は正直あまりない。

Webikeで調べて該当するのは以下の4つ。

この4つのうち、Wunderlichのカーボンはあまりにも高いのでまず除外である。また、同じくWunderlichのスプラッシュガードはサスペンションのカバーと言う面では効果が期待できそうなものの、シャフト周りへの泥跳ね軽減への効果は形状から見て期待できそうにないので除外。となると残る2つとなるが、Puigの方が7,000円以上安い……というプロセスでPuigに決定(あと、比較的RS乗りの中ではメジャーな商品らしく、日本語の情報もいくつか見つけることができた、という理由もある)。デザインもPuigのほうが良さげであるしね。

 

取り付ける

いつもどおりAmazonで注文したら2日くらいできた。

実物

中にはフェンダー本体と取り付けネジ、ペライチの説明書(日本語はなし)が入っている。シャフトに固定する部分と泥除け部分はすでに装着済みであった。

シャフトに固定するステーの部分は金属製、フェンダー本体は樹脂製だ。思ったより重量感はなく、バネ下への影響は無視できそう。

というわけで、さっさと取り付け作業に入る。

車体側のトルクスネジを二本外す(写真では取り外し済み)

車体側で外すのは写真に写っている二箇所。写真左側の大きい方がT50、キャリパー側がT40のトルクスネジで締められている。

左側のネジがかなりの大トルクで締められているので、長めのレンチがあると便利かもしれない。

ここを外したら、フェンダー付属のネジで締めるだけ。

フェンダーに付属しているのは普通の六角

本体の取り付けに位置合わせ等は必要なく、説明書の写真どおりの装着で問題なし。

ネジのサイズは左側が二面幅8mm、キャリパー側が6mmとなっている。説明書によるとトルクは左が56Nm、右が24Nm。一応、ネジロック剤を塗って締めておいた。

左右の位置微調整は、フェンダー上側に付いている3つのネジを緩めることで可能。

デフォルトの状態ではキャップが付いている(写真は外した状態)

可能なんだけど、工作精度はかなり微妙。組み上げてみたら若干左に傾いていたので微調整しようとしたのだが、すでに目一杯右に寄せた状態で固定されていた。

左に寄っている

(遠目から)じっくり見たらたしかに傾いてるな、程度ではあるものの、気になるものは気になる……が、これ以上調整のしようがないので諦めざるを得ない。

商品ページにエアーマネジメントに貢献だのエアロダイナミクスを検証だの書くのなら、そのあたりをもうちょっとしっかりしてほしいところ。決して安くない商品なわけだし……。

 

完成

ボルトオンで固定するだけなので作業自体は20分もかからず完了した。素人でも工具(トルクレンチ等)があれば楽勝レベルなので、難易度は低い。

さて、装着後のイメージは写真のとおり。

車体に装着するもののなかではかなり大きなパーツだと思うが、それほど存在感を主張していないので、いい感じだと思う。

タイヤの1/4くらいを覆う形になっているので、泥跳ね防止もかなり期待できそうだ。

反対側はこんな感じ。

当然ながら片持ちなので、マフラー側は何もない。

エンド部の処理は蛇の舌みたいな二股になっているが、なにか意味があるんだろうか。

装着から500km以上走ったが、強度等は問題なさそう。幸い雨の中や濡れた路面を走る機会はまだないので、フェンダーとしての効果はまだ未検証だ。機会があればそのうち追記するかもしれない。

 

あとがき

見てくれは悪くないが……

割高だな、というのが正直な感想だ。

商品としては工作精度が微妙なこと以外は悪くないと思うけど、カーボンでもないのに40,000円近いというのは貧乏人にとってはかなり割高に感じる。ただ、リア周りの泥跳ねはあまりにも深刻なので、大きな出費になることが分かっていても装着せざるを得なかったということなのだ。これで効果がなかったら怒るかもしれない。

つまり、何が言いたいかというと……

リアフェンダー標準装備にしてくれ!!!!!!!!!!!!!!

 

追記

リアフェンダーを装着してから、ロンツーで雨の中を走る時があった。その結果、その効果の程がついに判明した。

泥まみれ

あれ?リアフェンダー意味無いのでは……

ドライブシャフトも泥まみれ

やっぱり意味無いのでは??

結果的に、リアフェンダーを装着したところで汚れるときは汚れるというのが結論であった。

サスペンション周りは……


ただ、リアサス周りの泥跳ねは心なしかマシになっている気がする。前方への泥跳ねは多少防げているのかもしれない。それでも焼け石に水な感じはするけど。

これを見て、装着するもしないも、あなた次第です。

 

(おわり)