貧乏人のBMWモーターサイクル

貧乏人がBMWのバイクでツーリング行ったりするブログ

ASTRO-GXを買ったのでインプレとか

 三年使ってたKABUTOのAEROBLADE-5の内装がヘタってきたので、新しいヘルメットを買うことにした。タイトルで書いてるからいちいち前説で能書き垂れる必要なんかないんだけども、いろいろ考えた末、AraiのASTRO-GXを買った。

一通り使ってみてたので、色々書こうと思う。

 

もくじ

 

読まなくてもいい前説

わたしが現在所有しているヘルメットはSHOEINEOTEC2、OGK KabutoAEROBLADE-5である。そのうち、NEOTEC2は高性能だがどうにもわたしの頭と合わないのか、一時間も被っていると頭痛がしてくるのであんまり使っていない。AEROBLADE-5は、値段が比較的安い割に軽くて性能もそこそこと満足していたのだけど、内装丸洗いができるのをいいことにしょっちゅう雑に洗濯機に突っ込んで(それでもネットには入れてた)洗っていたら、三年目にして内装がヘタり始めてきた。高速走行時など、風が強いときに若干ずってくるようになったのだ。あと、白ベースの帽体が黄ばんできて貧乏くさい見た目になってきたので、ここらのタイミングで乗り換えを決意したというわけである。

 

新しいヘルメットの選定にあたり、SHOEIは先述の理由からあんまり自分の頭に合っていない気がしていたので、KabutoかAraiかで悩んでいた。そんな中、KabutoJIS取り消しの問題が話題に(ちょっと前だけどね)なった。製品としての問題はないと分かっていても、JIS取り消しを食らうようなずさんな体勢で運営しているメーカーの製品はやっぱり信用ならん、という思いもあったので、今まで一度も使ったことの無かったAraiを試してみよう!ということにした。

 

購入にあたって

その当時のAraiのツーリングモデルといえば、RX-7XベースのASTRAL-Xだった。ただ、それも発売からだいぶ経つしそろそろ新製品が出そう…と思っていたら案の定。5月にASTRO-GXが発売されるとのこと。色々進化しているらしく、これを買わない手はないと、購入を決意。7月の近所のバイク用品店のサマーセールで、既に定価の5,000円引きくらいになっていたので迷わず購入したというわけだ。フッティングサービスも最大限活用し、自分の頭の形ぴったりに内装を調整してもらった。なにげに初めて利用したサービスだけど、これけっこういいね。

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ASTRO-GX

デザインはひと目でAraiと分かる丸っこいデザインで、後頭部のでかいスポイラーが絶妙にダサい。

 

インプレッション

ここからは、Araiの製品ページの内容をベースに、わたし高山なりのインプレをお届けいたします。街乗り、日帰りツーリング、高速道路も交えたロングツーリング等、一通りのシチュエーションは試したつもり。

ベンチレーション

本モデル一番の売りと思われるベンチレーションだが、結論から言えば非常に優秀である。

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これだけたくさんベンチレーションダクトが付いてたら、そりゃ涼しいわ

 外気温35度を超える炎天下の中でも、(走行中は)ヘルメット内に熱がこもる事なく、そこそこ快適に走ることができた。特にマウスシャッターインナーサイドダクトが優秀で、ここからエアーがどんどん入ってくるのがよく分かる。

特に素晴らしいと感じたのは低速走行時で、時速30kmくらいから既にベンチレーションの効果を明らかに実感できる。真夏の街乗りでも、シールドを開けていないと熱がこもってしんどい、ということがほとんどない。これは素直に感動した。

「めちゃくちゃ涼しい」という訳ではないが、「常に空気が循環していることを感じられる」ので、結果的に涼しく感じるといった感じ。

 

シールドと視界

 最近はどこのメーカーも優秀なので、当然歪みとかは一切ない。開閉動作もスムーズだし。

AraiはSHOEIとかKabutoと違って、シールドのロック方式が押し込みではなく、レバーによるロックとなっている。

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シールドのロック機構

最初は使いにくいかなと思っていたが、すぐ慣れて走行中でも普通に開け閉めできるようになったので、特に問題はない。

そのうち、プロシェードシステムも買ってみようかと思っています。

 

内装

内装は、正直最初は扱いに難儀した。わたしはこのASTRO-GXが初Araiなので、往年のAraiユーザーからすれば「なんだそんなこと」な内容かもしれないが、少しばかり気になったのでここに書かせてもらう。主に、頬部分に当たるシステムパッドのことだ。

SHOEIKabutoはシステムパッドが一体で取り外せるようになっていて、外して即丸洗いが可能である。

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左がSHOEI、右がKabutoのシステムパッド

これがASTRO-GXの場合、そうもいかない。

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Astro-GXのシステムパッド

システムパッド自体は普通だが、先述の二社と違うのは「ウレタンクッションが張り付いたパッド本体を、パッドカバーで包んでいる」という点である。SHOEIKabutoが丸洗いできる枕だとしたら、Araiはカバーと本体が別になっている枕だといったところ。

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システムパッド裏面

しかもこのパッドカバーの調整が結構大変で、一度完全に外してしまうと、取り付け位置と方向がかなり分かりにくい。頻繁に選択するのは少し躊躇するレベルの面倒さだ。

 

インカムの取り付け

ASTRO-GXはインカムを取り付け易いことも特徴として謳っている。具体的には、システムパッドにインカム用の穴が空いているとか、帽体のインカム取り付け位置がフラットになっているとかである。

ただ、これもSHOEIとかKabutoに比べて取り付けやすいか? と問うた場合微妙であると言わざるを得ない。

例えばスピーカー部分。

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左がSHOEI、右がKabuto

 この二つは、シェル本体ににスピーカーホールが空いており、非常に取り付けがしやすい。

では、Astro-GXではどうか。

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ASTRO-GXのスピーカーホール

ここでも、先述のシステムパッドが牙を剥いてくる。ASTRO-GXの場合、スピーカーは帽体本体に取り付けるのではなく、システムパッドに取り付ける必要がある。システムパッドにはスピーカーホールが空いているものの、正直この仕様は微妙だ。配線も取り回しにくい。音の聞こえ方に問題はないものの、取り回しの面では確実に前述二社に劣っている。特に、わたしのように比較的頻繁に内装を洗う派にとっては由々しき問題ではないだろうか?

散々文句を言ったが、本体へのインカム取り付けはなんの問題もない。配線が外に出ることもない。

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DT-01装着時

バイク用品店の店員曰くは、「B+COMに最適化されている」とのことであったが、わたしの愛用しているDT-01も問題なく装着できた。ただ、スピーカーホールの厚みがあまりないので、DT-01を取り付ける場合は別売オプションの薄型スピーカーにしたほうがいいかもしれない。

 

被りやすいかどうか

Astro-GXは、「開口部を広げ、(従来製品に比べて)着脱しやすくなっている」ことを売り文句の一つにしている。

わたしはAstro-GXが初Araiなので他メーカーとの比較しかできないが、感想としては「SHOEIKabutoよりはキツいが苦には感じない」といったところ。脱着に違和感は特にない。ただ、めちゃくちゃ被りやすいということもない。

しかし、フッティングサービスで頭のサイズも測ってもらったはずなのにどうしても頭痛が発生したので、説明書に従ってシステム内装の側頭部のパッドを取っ払った(側頭部のパッドの厚みが4mm薄くなる)。結果、頭痛は発生しなくなった。

 

走行性能

安定性、静音性は非常に高い。たくさんのベンチレーションダクトが付いているが、風切り音がうるさいということはない。静音性は特筆すべきものがあり、AEROBLADE-5と比較してもかなり風切り音が小さい。時速100km以上でも、インカムの音楽がはっきり聞こえるのはすごいと思う。

わたしは高速道路を走るときだけ耳栓を装着してるのだが、耳栓ありのAEROBLADE-5と耳栓なしのASTRO-GXとを比較した場合、体感の風切り音の大きさはほぼ同じレベルだ。それくらい静音性は優れていると思う。

GTスポイラーの効果はよくわからないが、安定性に貢献しているのだろう。

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でかいGTスポイラー

高速走行時でも風圧でブレることなく、後方確認で振り返ったりした場合でもとても安定している。

 

結論

内装に関しては色々文句を言ったが、総合的には優秀なツーリングヘルメットだと思う。何よりベンチレーションと静音性は本当に素晴らしいから、これだけでも買う価値はある。

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当面はメインのヘルメットとして使っていくつもりだ。

ただやっぱり内装の取り回しだけは明確にSHOEIKabutoに劣っているので何とかならないかな、とは思うけども。

一泊二日で長野と群馬の主要ツーリングルートを制覇する

 長野とか群馬の中部甲信越地方は、山がたくさんあるだけにツーリングルートも充実していてかなり魅力的なエリアなんだけど、関西からは少し遠い。

群馬と長野には以前にも一度二泊三日で行ったことがあるけど、積雪に行く手を阻まれ思うように回ることが出来なかったという苦い思い出がある。今回はそのリベンジのため、あと一泊二日でどこまでツーリングすることができるのかという実験も兼ねて、長野と群馬の主要ツーリングルートを走ってきたのでそのレポートとなる。

 

もくじ

 

今回のルート

 使えるところでは高速道路をどんどん使って時間を稼ぐ。

一日目は有峰林道~安房峠ビーナスラインと走り、二日目は志賀草津高原ルート~つまごいパノラマライン~メルヘン街道~ビーナスラインを走った後、帰路につく。

 

1日目

ツーリングの興廃は早起きにあり?

一泊二日ということもあり、限られた日照時間をできるだけ現地で使いたい。この日は連休の中日で、前日からあらゆる道路情報サイトに張り付いていたのだが、7時頃からすでに高速各所で渋滞が発生していた。これを回避するための方法はただひとつ、早起きしかない。

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名神高速 養老SAにて

というわけで朝4時に家を出発し、名神高速を一路北東へと進んでいく。一宮JCTからは東海北陸道に入り北を目指す。一宮といえば中京圏では屈指の渋滞ポイントだが、さすがにこの時間では交通量こそ多いものの詰まりはしない。涼しい時間のうちに、一気に飛騨清見ICまでたどり着くことに成功した。

 

有峰林道

しばらく高山市街地を走った後、スーパーカミオカンデで有名な神岡を経て有峰林道へ向かう。今回の目的地その1だ。

有峰林道は有峰ダムへのアクセス路となっている舗装林道である。とりたて有名でみどころがあるわけではないが、「山の中にある巨大ダム」という存在にときめいたからには行くしかない。

肝心の道はと言うと、林道とは言うものの実態はよく整備された1.5車線道路といったところ。

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有峰林道

離合困難箇所もなければ、ダートもない。ガレている箇所もなく、SSでも普通に走れるレベルによく整備された道だった。和歌山の国道のほうがよっぽどひどい。二輪車300円という値段からすれば十分楽しめる。特に展望が優れているとかはないが、20kmほど森林浴を楽しんでいると、視界が開けてダムの堤体が姿を現す。有峰ダムである。

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有峰ダム

堤体の上を通り過ぎて少し登ると、展望台とレストハウスがある。しかしながらレストハウスは例のウイルスのせいか休みであった。

この時点で時間は12時半。まだまだ走ることができそうだ。

 

奥飛騨温泉郷から安房峠

有峰林道を引き返し、国道471号及び158号を通ってビーナスラインへ向かう。

安房峠道路の手前で突如雨が降った。安房トンネルを抜けたらすぐ上がったが…

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平湯IC

この道路は距離の割に通行料金が結構高いんだけど、道路ができるまでの歴史が壮絶で、個人的には割と好きな道だ。とくに、中ノ湯IC側の光景が好き。

安房トンネルから松本市街地にかけての国道158号はなかなかの交通量で、サンデードライバーどものトンネル手前の急減速は当たり前、のカオス状態。上高地への唯一のアクセス路だから仕方ないとはいえ、快走路とはいい難い状況だった。

そんな158号の魅力はなんと言っても梓川3ダムだろう。

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奈川渡ダムから

 奈川渡、水殿、稲核の3つの大ダムが作り出すダム湖に狭苦しいトンネル、二車線だけど曲がりくねった道はなかなか魅力的。サンデードライバー山盛りなことを除けば…

途中、道の駅風穴の里に着いた時点で時間は14時30分。まだまだ走る時間はある。

ここからは松本ICを目指し、諏訪まで高速を使う。なお、松本ICまでのラスト5キロくらいの区間は大渋滞。

 

ギリギリ晴れのビーナスライン

霧の駅についた瞬間、大雨が降り出した。仕方ないので、アイスを食べながら時間を潰す。

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ちょっと多め

少し多めに盛ってくれた。ありがたい。

30分くらい待ってたら雨もなんとか小雨になったので再出発。霧の駅からちょっと離れたら雨なんか降っていなかった様子で、路面もドライだった。

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ビーナスライン

どうやら、霧の駅付近だけピンポイント爆撃たったようだ。

美ヶ原高原から県道を下って、上信越道信州中野の宿泊地まで向かい、この日の行程はこれで終了。

 

2日目

絶景の志賀草津高原ルート

この日も早起きして、今回の主目的である志賀草津高原ルート(国道292号)を走る。中野側から渋峠を抜け、まずは草津温泉を目指す。

しばらくワインディングを登っていくと、突如絶景が。

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志賀高原

朝6時にスタートして、気温は15度くらい。めちゃちゃ涼しくて快適そのものだ。もちろん早朝なので交通量も少なく、道は独り占め状態だ。

早朝ツーリングは前述のようなメリットもあるが、デメリットもある。

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渋峠ホテル

それはどこの店も空いていないという点。なので、せっかく渋峠に来たけど、国道最高地点到達証明は入手できず。

 

渋峠から先は日本離れした絶景のオンパレードで、最高の一言だ。こんなところを走るために私はバイクに乗っているのだ。

次から次へと視界に飛び込んでくる光景は、オンパレードというより絶景の暴力と言ってもいいほどである。

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草津白根山付近

エリアの規模では北海道や阿蘇には負けるかもしれないが、この風景は唯一無二で、充実度で言えば超えているんじゃないかと思えるほどの素晴らしさ。自分が今まで走った道の中で一番かもしれない。

 

毛無峠

群馬で外せないスポットと言えば、毛無峠だ。

名前に覚えがなくとも、この光景は見たことある人が多いんじゃないだろうか。

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この先群馬県

ここはどうしても行きたかった場所。一見オフロードに見えるけど、手前まで舗装されているので簡単にアクセスできる。

めちゃくちゃ最果て感のある風景だが、普通に携帯も繋がるし、なんなら人もたくさんいる。

 

つまごいパノラマラインと二番目の国道最高地点

草津白根山を一気に駆け下り、草津温泉でひとっ風呂浴びたあとはつまごいパノラマラインへ。つまごいパノラマラインは広域農道で、序盤はなんてことない山中のワインディングだが、しばらく走っていると突如視界が開けて、大パノラマが眼前に広がる。

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つまごいパノラマライン

北海道と見まごうような、キャベツ畑の中を突き抜ける直線路。群馬県の本気である。

 

嬬恋村からは万座ハイウェーを経由して軽井沢を通過し、メルヘン街道(国道299号)から再びビーナスライン方面へ。

メルヘン街道はなにかメルヘンなものがあるかと言えば、そんなのはないんだけど、日本の国道で二番目に高い麦草峠がある。

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麦草峠

なぜか私がビーナスラインに近づくと天気が悪化する。

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道の駅ビーナスライン蓼科湖のソフトクリーム

ので、前日と同じようにソフトクリームで時間を潰す。

道の駅ビーナスライン蓼科湖のソフトクリームはちょっと高いけど、ちょっと凝った味になってるのがいいね。

最後は何とか晴れたので、白樺湖から霧の駅までビーナスラインを走り、中央道で帰路についた。

 

まとめ

1泊2日で合計1,300km近く走ったわけだが、やってみると案外なんとかなるものだった。疲れないといえば嘘になるが、RSのロンツー適正の高さも確かめることが出来たように思う。

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つまごいパノラマラインにて

妙義山周辺とか、まだまだ甲信越エリアも走りたい場所がたくさんあるので、今後も機会があれば行こうと思う。ただ、次は温泉旅館でゆっくりしたいけど……。

 

(おわり)

【R1250RS】故障なのか、不具合なのか…

 不穏なタイトルからこんにちは。

R1250RSが納車されてから半年とちょっと、「外車は突然ぶっ壊れるのでは」という恐怖と戦いながら今まで乗ってきたわけだが、幸いにもこれといったトラブルには見舞われていなかった。今までは。

今までは、と書いたとおり、発生してしまったのである。トラブルが…。

 

こちらの写真をご覧いただきたい。

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低い!

「低い!」とのメッセージが出ている。見れば分かるが、オイルレベルが低いので確認すべし、ということを示す警告メッセージである。これがある日のツーリング中に突然表示されたのだから大慌て。

以前に自分でオイル交換を行ったときは、規定量まで入れたことをチェックしてドレンボルトも規定トルクで締めたはずだが、まさか漏れてる…?と思い、最寄りのコンビニで停車してセンタースタンドを上げ、残量チェックを行った。

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定量入っている

いや、入っとりますがな。自分の目が故障している可能性もあるので、3度見くらいしたがやっぱり入っている。公共の場所だということを忘れて、思わず「入っとるやんけ…」と言ってしまうくらいに、下限ギリギリとかではなく、真ん中くらいまでしっかりと入っている。意味がわからない。マフラーから白煙が出るわけでもなければ、シリンダーヘッドカバーその他からオイルが漏っている様子も微塵もない。

とりあえずツーリングは続行することにした。もちろん、イグニッションをオンにしてエンジンをかけるたびに、しばらくすると残量チェックの警告が同じようにポップアップするのだが、その都度停車して確認しても、やっぱり規定量入っている。エンジンから異音もしないし、水温も普通だし、シフトフィーリングもアクセルフィーリングもいつもどおりだ。

 

ただ、やっぱり表示が出るのは気持ち悪いので、ディーラーに持っていくことにした。前回オイル交換してから、なんだかんだ4,000km強走っていて交換時期も来ていたし、ついでにオイルとフィルター交換も依頼する。

カニックに症状を説明すると、診断機にかけてもらえるとのことで、入念にチェックしていただいた。その結果は…

「特に異常はない」

まあ、そうでしょうね。

車両のコンピューターがエラーを吐いているということもなく、オイルも漏れておらず、抜いたオイルも鉄粉まみれとかそんなことでもないし、至って普通とのことであった。

カニックの方曰くは、「センサーが過敏過ぎるところがあるのでは」とのこと。他のBMWの車両では、オイル残量が(レベルゲージ窓の)半分くらいでも件のメッセージが出る車両もあるのだとか。同様の症例は何件かあるらしく、データをBMW本社にも送っておくとのことであった。

なんか釈然としない結果だが、車両が問題ないならそれが一番なので、とりあえず様子見とすることとした。もちろん、このオイル交換以降は警告はポップアップしなくなり、モニターのオイルレベル表示も「OK」を表示するようになった。一件落着…?

 

結果的に、オイルがPower1 Racingから再びBMW純正のADVANTECに戻ったわけだけど、なんとなくPower 1 Racingのときより調子が良い気がする(多分気のせい)。

ただし…

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オイル・フィルター交換の明細(一部加工済)

純正オイルはめちゃくちゃ高い。本当に高い。

 

今回要した費用

  • エンジンオイル(BMW純正)・・・ 14,960円
  • ドレンワッシャー ・・・ 110円
  • オイルフィルター ・・・ 2,772円
  • 工賃 ・・・ 5,500円
(値引き) ・・・ △2,244円
合計 ・・・ 21,098円    

 

余談だが、RSのセンスタを立ててオイルレベルの確認をするとき、毎回レベルゲージ窓に出る残量が違うので不思議に思っていた。すると、Twitterで同じRS乗りのフォロワーさんより「規定量を入れてもレベルゲージ窓がいつも違う」との情報提供があった。

これは完全にわたしの素人予想だが、ボクサーツインという構造上、オイルが下りてきにくいのではないか…などと思ったり。

 

(おわり)

半年乗ったR1250RSの粗探しインプレ

 気づけばRSの納車からもう半年経った。まだロンツーはしてないが、日帰りツーリングでだらだらと走っていたら走行距離が8,000kmを超えてしまった。RSが素晴らしいバイクであるという感想は変わりないが、今回はあえて細かい粗探しをしてみたいと思う。高級車であるが故にどうしても気になってしまう点は存在する。なお、本当に重箱の隅をつつくような内容となっているので、走る・止まる・曲がる機能には全くケチのつけようがないことは先に申し上げておく。

※ファースト・インプッションは、以下の記事をご覧ください。

takayame.hatenablog.com

 

もくじ

 

モニター関連

日本だと使えない機能がある

正直、これが一番ムカつく点であると言っても過言ではない。メインメニューの項目のひとつ、ナビゲーションとコネクテッドアプリのことである。

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メニュー画面

メインメニューに燦然と輝くこの項目。日本では全く使うことの出来ない機能である。本来であれば、BMWスマホ用コネクテッドアプリを接続して、車両のTFTモニターに簡易なナビを表示できるという機能なのだが、アプリ側が日本語も含め日本に全く対応していないため、完全に死んでいる機能になっている。肝心のアプリも、日本仕様に対応する系は今の所微塵もない。使えないなら、せめてメニューから消してくれ。

コネクテッドアプリも、ガソリン残量とかサービスデータとかは一応見ることが出来るのだが、前述の通り地図は日本非対応。というか、アプリ自体が日本語に対応していない。

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コネクテッドアプリのホーム画面


車両と接続中は、走行速度からアクセル開度、バンク角、ブレーキ圧など結構色々記録してくれるので、アプリそのものは優秀なのかもしれない。けれど、地図が非対応なのでは何の意味もない。

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一応記録はされるけど道は表示されない


日本市場でもそこそこの売上があるんだから、BMWジャパンはもっと頑張るべき。

最近発表された新型のR1250RTは、10インチオーバーの大きなモニターが売りのひとつになっている。しかし、アプリ側のナビが対応していないので、宝の持ち腐れになるんじゃないだろうか…。

 

ボタンの反応が微妙に悪い

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ジョグダイヤル

メニュー画面の遷移の際、操作からワンテンポ遅れて切り替わることがある。気にならないと言えば気にならないけど、逆に言えば気になると言えば気になる。もう少しレスポンスが良くてもいいんじゃないだろうか。曲数の多いプレイリストを読み込んでいるときのメディア(音楽)画面で顕著。

 

Bluetoothが時々不安定

 一度車両とのペアリングしてしまえば、それ以降はインカムもスマホもイグニッションON時に自動でペアリングしてくれるのだが、たまに接続に失敗することがある。大抵はどちらかを再起動すれば解消されるが、若干面倒。

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メディア画面

スマホのプレイリストもたまに読み込んでくれなかったりする時がある。これも再接続か再起動で大抵は直る。ただ、なぜかSpotifyのプレイリストは読み込んでくれないApple Musicは普通に読み込む)。同様の症状の方がいらっしゃったら教えて下さい。

 

車体関連

スタンドが長い?

スタンドが長いのか、それとも取り付け位置が低いのかはわからないが、スタンドを立てた状態でも車体があまり傾かない。傾斜のある所や、足場の悪いところに駐車する際に結構難儀する。場所によってはほぼ直立状態だったり、下げ切る前にスタンドが地面と接触してしまい、立てられないこともある。

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若干使いづらいスタンド

スタンドを払うときも、少し右側に傾けないと払えない時もあり、重量車なのでハラハラする場面もたまにある。サイドスタンドエクステンションのような厚みのあるものは、上記理由からおそらく取り付けられないと思う。スタンドはもう少し短くっても良かったんじゃないかな。

 

使い勝手のよくわからないウインカーオートキャンセラー

実は、納車されてからもしばらく気が付かなかった機能。一定条件下で作動するウインカーオートキャンセラーが搭載されてるのだけど、どのタイミングで作動するのかいまいちよくわからない

説明書によると

速度30km/h未満:50m走行後。

速度30km/h~100km/h:速度に応じた走行距離後または加速時。

 速度100km/h以上:5回の点滅後

 とのことである。2番目の「速度に応じた走行距離」ってのがいまいちわからなくて、大きめの交差点だと曲がっている最中に消えていたりする。逆に、消えるかなと思って放置してるといつまでも消えなかったりする。別にあってもなくても困らない機能なような気もする。ただ、3番目の「100km以上のとき」は、高速道路での車線変更時に便利。全く役に立っていないわけではない。

 

ヘルメットロックがない

キーレスとは言え、やっぱりヘルメットロックは欲しかった。私はワイヤーロックをシート下に常備しているけど、国産車なら割と標準装備だし、高級車だから付けておいてほしかった。一応キジマから出ているR1200RS用のものが流用できるが、ワンキーではなくなってしまうので、キーレスであるというスマートさに欠ける。なんとなく負けた気になるし

 

インナーフェンダーが欲しい

割と泥はねするので、リアのインナーフェンダーを装備していてくれるとありがたかった。一応、リアサスには簡易な泥除けがついているけど、完全に力不足である。

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リア周りはすぐ泥だらけになる

写真は水気の多いトンネルを通過した後に撮影したものだが、サスペンション、スイングアーム(ドライブシャフト)、パニアケースのステー等に泥水が跳ねているのが分かる。

サス回りは入り組んでいて洗いにくいし、電サスのため、あまり直接に水をかけたくもない。そういう意味でも、インナーフェンダーは欲しい。社外品で装着しようかなと思っている。

 

まとめ

以上、半年乗ったRSの細かい粗探しをしてみた。最初に述べたとおり、エンジンや操作性に関わる点ではケチのつけようもない。ただ200万を超える高級車だからこそ「どうせなら…」という、気になってしまう点があるのもまた事実である。所詮は粗探しなので、気にならない人は全く気にならないだろう。カスタムでどうにかなる部分もあるしね。

ただ、コネクテッドアプリの日本対応は是が非でもお願いしたい

でもそうなると純正ナビが売れなくなるからしないだろうな 

 

(おわり)

 

紀伊半島東回りツーリング

 再び紀伊半島のツーリングに行く。何度でも行くと思う。今回はいつもと少し趣向を変えて、東側を回ることにした。実は166号は今まで一度も走ったことがなかったからだ。三重まで出るので一見遠回りに見えるけど、実走距離は550km程なので、普段の海沿い大回りとあんまり変わらない。

 

もくじ

 

今回のルート

 いつもの通りくしがきの里スタート。道の駅宇陀路大宇陀から国道166号に入り、道の駅飯高駅を経て国道42号へ。花の窟神社から311号を走り、高野龍神スカイラインを抜けて帰るルート。紀勢自動車道の無料区間は使わず、紀伊半島内では全部下道を走ります。

 

快走の国道166号

全ての紀伊半島ツーリングはくしがきの里から始まる。時刻は午前6時半。

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道の駅 くしがきの里

今回のルートでくしがきの里に寄るのは正直遠回りだが、毎回ここをスタート地点にしているので、立ち寄らないと気がすまなくなってしまった。

ここから京奈和道を橿原高田ICまで東進し、道の駅宇陀路大宇陀から国道166号入りする。冒頭でも述べたとおり、166号は今まで走ったことがなくて、前回の紀伊半島ツーリングマップの記事を作る際に気づいたという具合である。そのため、特に事前の下調べもせず走った。ちなみに、ツーリングマップルには「山間のなにもないさみしい道」と書かれている。

宇陀から高見峠までは普通の田舎の二車線国道で、高見峠付近からは峠道らしい雰囲気が出てくる。

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高見ループ橋

と言っても、峠区間はほどほどで終わり、すぐに緩やかなカーブの続く田舎道が戻ってくる。途中からは櫛田川に合流し、所々で渓谷を眺めながら走る快走路が続く。166号と他の多くの紀伊半島の国道との相違点は、景色が開けている(ように感じる)という点であると思う。168号・169号・311号・371号といった国道が深く急峻な山間を抜ける道であるのに対し、166号は山間でありながらも沿道には田畑が広がり、開放的な印象を受ける。朝方に走ったからかもしれないが、交通量も少なく快走路と言うにふさわしい(毎回言ってる気もするが)。しかも香肌温泉という温泉もあるらしい。かなりいい道路だな。

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道の駅 飯高駅

あっという間に道の駅飯高駅に到着。かなり広く、整備された道の駅で、温泉も併設されていた。朝なので営業時間外だったけど、次は時間を合わせて行くのもいいかも。

 

国道42号の七変化?

飯高駅からは国道42号に入り、ひたすら南下して花の窟神社を目指す。

42号の熊野~多気区間も今回が初めての走行。ここも前述の166号に負けず劣らず、いやそれ以上にいい道だった。

42号と言えば、私の中では白浜~串本間の太平洋沿いのワインディングのイメージが強い。太平洋の眺めが素晴らしく、個人的には紀伊半島ナンバーワンと言ってもいい道だ。今回、42号の新たな側面を知ることができた。

多気~尾鷲までは海の気配のない田舎道で、新緑の中を気持ちよく駆け抜けていく。尾鷲の市街地を抜けると突如風景が変化し、深い山中のワインディングとなる。

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国道42号(尾鷲)

このあたりは走りごたえのあるワインディングで、SSに乗り革ツナギを身にまとったライダー何人かとすれ違った。並行して走る紀勢自動車道が無料区間ということもあってか、一般車はかなり少ない。ワインディングの距離自体はそこまで長くないけど、心ゆくまで楽しめそうだ。

峠を超え、緩やかなワインディングを下っていくと目の前に海が開ける。

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国道42号(熊野)

七変化はちょっと大げさかもしれないが、のどかな田舎道から山間のワインディング、海沿いの爽快な道へと目まぐるしく景色が変わるのは、走っていてとても楽しい。紀伊半島の縮図とも言うべき素晴らしい道で、42号の魅力が再認識できた。

 

花の窟神社と丸山千枚田

私にしては珍しく、観光をする。まずは、昼休憩も兼ねて花の窟神社へ。

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花の窟神社

社殿がなく、巨岩が御神体となっている神社だ。その大きさたるや、国道からも見えるほどである。「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として、世界遺産登録もされている。

隣接する茶屋が道の駅となっており、ここで昼休憩。宇陀路大宇陀を出発してから、概ね4時間半。流れが良いので比較的ハイペースだ。

ここからは42号線をそれ、311号で再び山の中に戻る。311号はほぼ全区間が二車線の快走路という、紀伊半島にしては珍しい国道。丸山千枚田はそんな311号を、熊野市街地から30分ほど北上したところにある。

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丸山千枚田

ちょうど田植えが終わったところで、静かな風が水田の水面を揺らしていた。一昨年に訪問したときは、田の間の小道が歩けたけど、今年はロープ柵で侵入を阻んでいた。観光客のマナーが悪化したのか、例のウイルス感染拡大防止なのかはわからない。

 

温泉で締める

ツーリングと言えば温泉、紀伊半島と言えば温泉。もちろん今回も外さない。

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わたらせ温泉 大露天風呂

今回は311号沿いのわたらせ温泉を利用する。料金900円、内湯1に露天5。大露天風呂、の名に恥じない広々として開放感のある露天風呂が売りのようだ。露天風呂には低温と高温の2種類の温度が用意されており、つい長湯してしまう。何より、広いため人数が分散されて落ち着くことができた。

温泉で疲れを癒やした後は、高野龍神スカイラインを北上して帰路についた。

 

まとめ

紀伊半島の東側は今までなぜか走っていなかったが、これからの定番ルートにしていきたいほど良かった。特に良かったのが42号の多気~熊野間で、短い区間に様々なツーリングの「楽しい道」の要素が詰め込まれていたのが印象的だった。紀伊半島はまだまだ行っていないところがあるので、これからも記事にし続けます。

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丸山千枚田とRS

これから暑くなるので、しばらくは海沿いを避けて山ばっかりになるかもしれないな。

 

(おわり)