貧乏人のBMWモーターサイクル

貧乏人がBMWのバイクでツーリング行ったりするブログ

雪中の紀の川周辺半日ツーリング

 関西は琵琶湖・奈良・和歌山・山陰とツーリングルートには比較的恵まれている方だが、同時に冬場はほぼ全てが雪に覆われるという悲しみも背負っている。瀬戸内は温暖で積雪なんぞとは無縁だが、琵琶湖・山陰とも結構雪が降るので真冬にバイクで行くのは危ないだろう。

ところで、わたくし和歌山が大好きで、年間のツーリングの半分くらいは和歌山(と奈良)に行っているほどである。しかしながら和歌山ツーリングのメインルートとも言える高野龍神スカイラインは11月末から冬季閉鎖、東側を並走する国道168・169号ともそこそこの積雪量があるため冬場に縦断するのは難しい。冬場のツーリングルートはかなり限られてしまいがちである(海沿いとかね)。

 

という訳で前置きが長くなったが、本記事では冬場の和歌山ツーリングのルートとしてメジャーな国道42号ではなく、紀の川周辺を数日間に渡ってぶらぶらとツーリングしてきたので書き記していきたいと思う。

 

もくじ

 

国道480号とフルーツライン

 さて、大阪から最も近い和歌山それが紀の川である。アクセスするには複数ルートがあり、今回は国道480号から和歌山入りすることとした。

f:id:me_takayama:20210116112231j:plain

国道480号父鬼バイパス

バッチリ積雪してる。このとき気温はマイナス1度であったが、幸運なことに路面は凍結していなかった。夏場であれば高野山を目指すバイクで賑わう道の駅くしがきの里も雪に覆われていた。本線は和泉と紀の川を結ぶ重要ルートであるため、走行面の除雪はしっかりされているようだが、雨が降ったあとは危ないのでやめておいたほうがいいだろう。

そもそも、冬場に峠越えをしようとすること自体が危ない。じゃあ何で行った

 

そのまま南下して紀の川フルーツラインへ。

一応解説しておくと、紀の川フルーツラインは紀の川の南側に沿って走る広域農道である。かつらぎ町や橋本町を一望できるのでおすすめ。

f:id:me_takayama:20210116113103j:plain

紀の川フルーツライン 九度山付近

ここも積雪。除雪状況は国道より当然悪く、シャーベット状になった雪が路面を覆っており大変危険であった。雪が降った後に行くべきではない。じゃあ何で行った

ただ、

f:id:me_takayama:20210116113347j:plain

景色はとても良く、夏場とは違った趣があった。冬場に行くのはおすすめはしないけどおすすめです。

 

紀の川版「ジェットコースターの路」?

紀の川周辺でもう一箇所。

フルーツラインから少し西へ、紀の川東IC北側の広域農道が結構面白い道なのだ。

スマートフォンでの撮影のため画質が荒いのはご容赦いただきたい)

f:id:me_takayama:20210116114922j:plain

紀ノ川沿いの広域農道(2020年12月末)

丘陵地のみかん畑を貫く、開放感のある広域農道。さしずめ、和歌山版の「ジェットコースターの路」といったところであろうか。先まで見通せるアップダウンが印象的だ。京奈和道の北側を並走しており、つい通り過ぎがちなところであるが結構インパクトがあるので一度は通ってほしい。通過交通は京奈和道と国道24号を主に通るので、ここは比較的交通量は少ない。ちなみに訪れたのは先述の紀の川訪問時の約一週間ほど前であるが、このときは一切の積雪なしであった。このあたりは天候に大きく左右されるとしか言いようがない。

 

観音山フルーツパーラー

なお、この道沿いに有名な観音山フルーツパーラーがあり、季節ごと旬の果物を使ったパフェが楽しめる。

f:id:me_takayama:20210116114405j:plain

冬いちごと雪だるまの農園パフェ

冬場はいちごパフェがおすすめで、お値段1,980円と貧乏人には厳しい価格になっているが、ご覧の通りいちごたっぷりで大満足なのでぜひ。おやつ時は結構混んでいるので、少し早めに入るのがいいかもしれない。 

 

温泉

冬のツーリングでの一番の楽しみ、それは温泉である。私は真夏でも温泉に入るが、やはり冬の寒いときに入る温泉が一番なのは間違いない。紀の川周辺にもいくつか温泉施設が存在している。

 

かつらぎ温泉八風の湯

今回行ったのはかつらぎ町にある八風の湯

f:id:me_takayama:20210116122026j:plain

八風の湯

正直に言わせてもらうと、ここは別に特におすすめとかではない。雰囲気があるわけでもないし、バスタオルや館内着付きとはいえ入浴料は割高(1,200円)だからである。ただ、京奈和道からのアクセスが良いことと、一度行くと次使える200円引きの割引券がもらえるのでなんだかんだで数回は利用している(貧乏人マインド)。基本的にはスパ銭だけど、種類の違う4つの源泉が楽しめ、内湯・露天ともそこそこ広いのでゆっくりはできると思う。

 

神通温泉

じゃあ本当のおすすめはどこなのかと言うと、京奈和道紀の川ICから和歌山県道62号線を北上した先にある神通温泉である。

f:id:me_takayama:20210224230120j:plain

神通温泉

和歌山と大阪の県境の山深いところにあり、ひっそりとしてこじんまりとした温泉なのだが泉質と雰囲気がとても良い。入浴料は700円で内湯のみ。シャンプー・ボディーソープ・ドライヤー完備。お湯は無色透明の強アルカリ泉でそこそこ熱めの湯(加温あり)であり、静かに芯から温まる感じが個人的にはとても好みだ。

ここから数キロ先の犬鳴山温泉は結構人がいるけど、ここは比較的穴場でおすすめです(例のウイルスの影響を鑑みて令和3年3月4日まで臨時休館されてました)。

温泉に入って、帰路についたのが17時頃。昼過ぎに出発したが、暗くなる前に帰ることができた。

 

まとめ

紀の川周辺は関西の中心街からアクセスしやすく、帰りたくなったら京奈和道に乗れば即帰れるため半日ツーリングにもってこいである。寝坊してしまった日のツーリングに最適と言える。短い中にも温泉やスイーツを詰め込めるので充実感も高い。

私は一日中走り続けるツーリングが好きなのだが、たまにはこういうのも良いな…と思ったり。皆さんも紀の川、行ってみてください(無難な締め)。

冬場は県境付近の積雪と凍結にご注意を。