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【国道168号】山と温泉ときどき道路の紀伊半島ツーリング

   ツーリングのネタが思いつかないとき、とりあえず紀伊半島に向かうことが多い。

と言うより、ほとんどのツーリングを紀伊半島に費やしていると行っても過言ではない私であるが、今回のツーリング記事もまたもや紀伊半島である。

なぜ紀伊半島にこだわるのかと言えば、ひとえに海にワインディングに温泉となんでも揃っているからであり、走ってて楽しく全く飽きる気配がないのが理由だ。

なんか書き出しがこの前の記事と似通ってきているが、今回も引き続き海なしのツーリングとなります。

 

もくじ

 

今回のルート

 今回のルートは以下を参照されたい。

 道の駅くしがきの里をスタートし、京奈和道で五條ICへ。そこからは168号、311号、424号を経由して有田川町に至るルートとなっている。大阪市から出発したとすると走行距離は概ね370kmほどで、朝出発すれば夕方には帰ってこれる。休日にちょっと走るには丁度いい距離感だと思う。

観光は…してません。

 

国道168号を走る

十津川温泉郷に向かって、五條ICから168号を南下していく。

 

工事が進むバイパス

紀伊半島においての国道168号の立ち位置はやはり、五條市新宮市のメインルートである、の一言に尽きるだろう。関西から熊野本宮大社新宮市へアクセスする場合の最短ルートでもある。紀伊半島を南北に縦断する主な3つの国道(371号・168号、169号)のうち、最も沿線に見どころが多いルートであるとも言えるだろう。

重要な国道である168号だが、未だに未改良区間(線形不良・離合困難等)が残るという問題点も抱えており、その改善のために道路改良事業が複数箇所で行われている。

その事業のうち、五條市から南下していくとまず最初に目につくのが阪本工区だ。

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(仮称)新阪本橋建設現場

道の駅吉野路大塔を南下した先で、天ノ川に新しい橋を架け、その先はトンネルで山をぶち抜く計画らしい。

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新阪本橋、別アングルから

別角度から見るとこうなる。ちょうど目の前にある道路が168号の現道なのだが、ギリギリ2車線あるかどうかの幅であることがお分かりだろうか。

一年前に行ったときはまだ橋桁すら無かったのだが、この調子だとトンネルも一瞬でできてしまいそうな気がする。道路の計画では、この橋より北側は道の駅すらトンネルでバイパスしてしまう計画のようだが、その場合旧道沿いに残ることになる道の駅の扱いはどうなるんだろうか…。

 

その他の道路事情とか

バイパスの工事は着々と進んでいるが、それでも未改良区間はまだ残る。大塔の道の駅以南は、2車線なったり1車線になったり、かと思えば突然高規格なバイパスが現れたりと目まぐるしく変化して結構面白い。特に高架になっているバイパス区間は京奈和道よりも道幅が広いんじゃないかと思うくらいの高規格道路で流れもかなり速いのだが、それが突然終わってまた1車線に戻ったりする。

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1車線の区間

その未改良区間も、道路の整備状態は非常によく酷道って訳ではないのだが、見通しがあまり良くないところもあるしバスとかの大型車も普通に来るので、やはり危ないと言えば危ない…かもしれない。

バイクにとってはなんともない道なのだが、何より気をつけるべきなのは危ない運転をする他の車だと私は思う。この道を走ってると、センターラインを割ってショートカットするような走りをする車(しかも結構な速度で)を割と頻繁に見かける。対向車の存在を認めるやいなや急ブレーキを踏んだりと、見てるこっちがヒヤヒヤするような危ない運転をする車がいるので、ライダーの諸兄にいたっては道幅が狭い区間を走る時には十分注意されたい。

こういう輩に轢き殺されるリスクが減るなら、バイパスができるのはいいことなのかもしれない。秘境感が失われるのはちょっと残念だが、背に腹は代えられないと言うしね。

 

風屋ダム

この前の記事にしたツーリングでも行ったけど、再び風屋ダム。ライダーはダムが好きなのだ。

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風屋ダムの梅

特に何もない場所だが、梅の花が咲いていた。この記事公開する頃には桜の季節になっているかもね

 

十津川温泉と釜飯

168号を走るからには、目的地はもちろん十津川温泉だ。

温泉の前に、まずは昼飯というわけで再びの釜飯ということで。

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ドライブイン長谷川

私がよく寄るのはここ、ドライブイン長谷川だ。二津野ダム湖畔にある定食屋で道の駅十津川郷からはバイパスで15分くらい、大きめの看板があるので走ってて見落とすことは無いと思われる。

平日は他にもメニューがあるらしいのだが、休日はたいてい山菜釜飯定食(税込1,320円)オンリーとなっている。釜飯が目当てなので困りはしないけど…

もちろん、釜飯はちゃんと美味い。

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山菜釜飯

炊きたての釜飯と味噌汁、漬物がセットになっている。釜飯はしっかりめの味付けがしてあり、椎茸・山菜・鶏肉がふんだんに使われており結構なボリュームがある。

何気にセットの浅漬もたくさん盛り合わせてあるので、漬物をおかずに釜飯をいただく感じになるとも言える。何にせよ美味しい。

 

腹が満たされたらお次は温泉。

十津川温泉郷湯泉地温泉十津川温泉・上湯温泉の3つが存在し、今回は十津川温泉に入るこにした。

ドライブイン長谷川から歩いてほど近く、公衆浴場の庵の湯へ。ちなみに、バイクは村営駐車場にバイク置き場がありそこに駐車可能。料金は無料だった。

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庵の湯

ダム湖に向かって階段を降りていくと受付がある。入浴料金は500円で、脱衣場含め施設は思っていたより狭めだった。しかしながら硫黄臭あって若干のとろみがある泉質は素晴らしく、シャワーからも源泉が出ており村全体で源泉かけ流しを推しているだけはあるなと実感できる。内湯のみだが、窓からダム湖が一望できて眺めは悪くない。施設も木造りで清潔感があり、リピートしたくなるクオリティで満足だった。

道の駅水の郷日高川龍游で鴨と戯れる

温泉に入った後は、さらに南下して311号から424号へと抜けていく。311号と424号はともに快走路で流れは結構速い。田辺市から有田市まで一気に駆け抜けることができる。あまりにも流れがいいものだから、十津川温泉を出てから道の駅水の郷日高川龍游まで一度も止まることなくたどり着いた。

さて、日高川沿いにあるこの道の駅には数羽の鴨が居着いており、えらく人に慣れているので間近に観察することができる。施設のポスターにも鴨のイラストが登場することから、広く認知されている存在らしい。

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駅の施設から河原に降りる階段があり、降りたすぐ先に常に数羽がいる。

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カモ

来る人来る人が餌を上げてるからなのか、堂々たる体格である。

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かも

道の駅の店員に尋ねたところ、「別に飼っているわけではないが、餌をやっていたりしたら居着いた」とのことであった。

というわけで道の駅日高川龍游、鴨好きの人にはおすすめです。ちなみに、レストランで鴨鍋が振る舞われていたりといったことはないので安心されたい。

424号はこの道の駅から先も交通量の少ない快走路が続く。沿線には、特に何もない。

 

まとめ

特にまとめるべき内容も思いつかないが、以上が本ツーリングの全貌である。

国道168号は変化に富む楽しい道で、沿線に見どころも多くダムに川に渓谷にと、紀伊半島の山要素を凝縮したような道だ。道路改良工事が進んで秘境感は薄れつつあるものの、日本の土木技術の粋を感じることができるバイパスを見ることができるのも悪くない。京奈和道からのアクセスも良く、関西圏からの初のロングツーリング先にもおすすめだ。実際、私も中免を取って初めてロングツーリングに行った先がここ十津川村であった。

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十津川村の入り口

紀伊半島のツーリングは道の組み合わせパターンも温泉もまだまだ沢山ありネタが尽きないので、今後もしばらく紀伊半島のツーリングレポが続きます。誰か、私を紀伊半島観光大使に任命してくださいませんか。

それでは、次の記事でお会いしましょう。

 

(おわり)