貧乏人のBMWモーターサイクル

貧乏人がBMWのバイクでツーリング行ったりするブログ

【R1250RS】エンジンからのメカノイズとか、その他気になった点

 物事の引っ掛かり、一度気になりだすとそのことしか考えられなくなりますよね。

私のR1250RSは納車以降、初回点検を経てR3.3現在の総走行距離は約3,200kmになる。今の所、特に不具合もなく非常に快調なのだが、気にならない点が無いわけではない。

2点あるので、それについて今回は書き記していく。

 

もくじ

 

左シリンダーからのカチカチ音

左のシリンダーからカチカチと言うメカノイズが聞こえる。これは納車直後からある症状で、明らかに左側から鳴っており、右側からはほぼ聞こえない。

参考に動画を撮ってあるのでご覧いただきたい。


他のノイズもあるため少し聞き辛いかもしれないが、左側の方からのみ、「カチカチカチ…」というノイズが発生しているのが分かるだろうか?

ちなみに、これは私のRSに限った症状ではないようで、


海外のライダーの動画ではあるが、それぞれ全く同じカチカチ音が左側のシリンダーから発生しているのがお分かりだろうか。

Twitterでこの症状についてツイートしたところ、フォロワーのR1200GS乗りの方から「自分のGSでは鳴らない」とのリプライをいただいた。また、YouTube上に存在する動画もおおむね1,250ccのものに限られていることから、どうやらこれはシフトカムが搭載された最新の水冷ボクサーツイン特有の症状であるらしいと推察できる。

アイドリング時に注意して聞くとそんな音が鳴っている、というレベルの症状であり、エンジンの吹け上がりや走行フィーリングには何の影響もなく、おかしな振動が発生したりもしていない。エンジンを回せば聞こえなくなるし、異音とはいえどもヤバい感じの音にも思えず、「そういうものだ」と言われればそう思えるような、そんな症状である。

前述の通りこの症状は納車直後から発生しており、初回点検でも特にディーラーからは何も言われなかった。

が、やはり気になるものは気になる。

 

ので、モトラッドに出向いてメカニックに尋ねてみることにした。

エンジン音を聞いてもらい、何度かスロットルを開け閉めしてみたりした後に、モトラッドのメカニックから返ってきた答えをまとめると以下のようになる。

  • (私のRSに関して)特におかしな感じはなく、エンジン音も普通
  • これと同じ相談はよくある
  • エンジン自体左右で構造が全く同じというわけでもないので、左右で若干異なる音が出るのはあり得る
  • そもそも外車は国産車と比べて、全体的にメカノイズが大きい

概ね予想していた答え通りであったが、私自身こういったメカの構造はド素人なので口を挟める余地はなく、ディーラーのメカニックが問題ないと言うならそれを信じるしかないだろう。

走行には何ら支障はないので、当面は様子見することとする。

 

エキパイ左右で焼け色違いすぎ

エキゾーストパイプの焼け色の付き方が左右で全く違う。

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焼け色の付き方が異なるエキパイ

具体的には、右側のほうが濃く焼け色が付いている。対し、右側はあまり焼けていない。

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左右それぞれの拡大

明らかに右側が濃い。

これも気になったので、先述のエンジン音と合わせてメカニックに聞いてみたが、要約すると

  • 2バルブOHVの車両からある症状
  • 左右で若干エキパイの形状が異なり、排気ガスの当たり方が違うので、このような症状が発生する
  • 問題はない

とのことであった。

 もちろん、走行フィーリングには何の違和感もなく車両自体はいたって快調なので、これもこういうものなんだろう

 

まとめ

以上2点が、現在私のRSで発生した気になった事象である。

私は基本的に簡単なメンテナンス以外はディーラーに丸投げしているので、機械的なことについては素人である(情けないことに)。RSに搭載されているこのボクサーツインエンジンも、先代のモデルから排気量アップしシフトカムが搭載されたりと機構は複雑化する一方で、素人に不調を見抜くのは相当難しいのではないだろうか。まして修理など不可能な域に近い。いくら5年保証があろうとも、壊れてしまったら困るので不具合に早めに気づいておくのは重要だろう。分からないことは専門家に聞いて解決!

結果的に今回の件は当面問題ないことが確認はできたものの、やはり一度気になりだすとついずっと気になってしまう。とりあえず、今後私のRSに不具合が発生しないことを祈るばかりである。

 

(おわり)

【国道169号】お手軽秘境温泉の紀伊半島ツーリング

 私が今まで行ったツーリングのうち、誇張なしで7割くらいは紀伊半島を走っていると思う。私が考える良いツーリングの三要素は1.水辺(海・川)、2.山、3.温泉なのだが、紀伊半島は適当にルートを組んでもこの3要素全てを無理なく組み入れる事が可能というのがその理由だ。関西圏からのアクセスもよく、いい感じの道が充実しておりルート組み合わせの自由度が高く、四季折々変化に富むためいつ行っても楽しいので全く飽きる気配がない。

今回は五條市から川上村、上北山村、北山村を通り抜ける国道169号線をメインとして、その周辺を巡るツーリングに行ってきたので、記事にまとめたいと思う。

このルートで走るの、もう何回目か分からないけど。

 

もくじ

 

ZX-9R 

実は、今まで記事にしてきたR1250RSの他に私はもう一台バイクを所有しており、それが1998年式のカワサキ ZX-9R(C型)だ。 

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ZX-9R

R1250RSと比べると、トラコンはおろかABSも付いていないし、キャブ車だしポジションもキツめだ。しかし、ライダーとバイクの間に何も介入しないダイレクト感、軽さ、回せば回すほど音と共にパワーが盛り上がっていく直4の爽快感がすごく楽しいバイクなのだ。最近はグリップヒーターのあるバイクに慣れきってしまい、寒い冬にはあまり乗っていなかったけど、だいぶ暖かくなってきたので今回は9R (以下ユメタマ)でツーリングする。

 

今回のルート

この日のルートを紹介する。

道の駅くしがきの里スタート、京奈和道かつらぎ西PAをゴールとして、国道169・168号を使って奈良県をぐるりと回るルートとなっている。

大阪市内から出発したと仮定すると、走行距離は450kmほどになる。朝7時頃に出発すれば、約12時間で完走できるだろう。1日思いっきり走るには丁度いい距離だ。

目的地の数が少ないのは、私は基本的にツーリングで観光に重きを置かないからである。知っているところだとなおさら観光せず、走っているばかりになることが多い。

 

入之波温泉

さっそくだが、今回のツーリングの目的地の一つが入之波温泉 山鳩湯だ。

ツーリングマップルにも掲載されている人気の温泉で、比較的アクセスしやすいながらも秘境感たっぷり、しかも泉質も素晴らしいという温泉である。私は今回が2回目の訪問。

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入之波温泉までの道

169号からそれて、大迫ダムの堤体上を抜ける道が入之波温泉への道となる。トンネルを抜けた先の左カーブの先が交差点なので、スピードには注意されたい。

温泉までの道は平均1.5車線ながら、整備状態は良好で離合に困ることもなく走りやすい。ダム湖沿いのダイナミックな光景が楽しめる楽しい道だ。

国道から温泉までは10分もかからないので、狭い道が苦手な人も安心。

 

肝心の入之波温泉だが、駐車場がちょっと狭いのと急坂の途中にあるので転回されるときは注意されたい。秘境にあるけど、場所自体は有名なので人は結構多い。この日も日帰り温泉がオープンする10時ちょうどくらいに到着したが、施設前の駐車場はすでに満車だった。少し離れたところに第2駐車場があるみたいだけど、ほとんどの人は急坂に路駐していた。

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入之波温泉山鳩湯

隙間にバイクを押し込んで、温泉に向かう。入之波温泉のもう一つ素晴らしいところに、湯上がりの時間を見て炊き上げてくれる釜飯があるという点がある。

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1日限定50食で、かも・山菜・あまごの三種類がある(以前行ったときは小鮎があったが、多分シーズン限定なんだろう)。

温泉に入る前に、受付で注文しておく。炊き上がには30分以上かかるとのことから、安心して長湯できる。

急な階段を下った先にある温泉の入浴料は800円で価格は平均的。シャンプー・ボディーソープ・ドライヤー完備。茶褐色の塩化物泉、ずっと浸かっていられる温めの湯温で気持ちいい。露天風呂は狭めで少し肌寒いが、ダム湖を間近に望めて景色はいい。もちろん源泉かけ流し。泉質もさることながら、温泉の析出物に覆い尽くされた浴槽は圧巻で、本来の木造りの姿が全く想像できない。まるで洞窟の鍾乳石のようになっており、「すごい温泉に来たぞ」という気分になれる。

湯上がりには先だって注文しておいた釜飯を食す。

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山菜の釜飯

以前訪問したときは小鮎の釜飯を食べたので、今回は山菜釜飯を選択。出し惜しみなく山菜が使われており、素朴かつ優しい味付けで非常に美味しい。ちなみに、噌汁と漬物と小鉢も付いてくる。田舎で食べる釜飯って基本ハズレがない気がするね。

一番人気はおそらくあまごで、11時半くらいにはすでに完売となっていた。もし釜飯が完売でも、鴨そば等も美味しいらしいので、それらを食べる選択肢も大いにありだろう。

 

国道169号について

紀伊半島を南北に縦断する国道は主に3つあり、東から169号、 168号、371号である。

高野龍神スカイラインとして有名な371号、谷瀬の吊り橋や十津川温泉郷熊野本宮大社を沿線に抱える168号と比較すると、ひたすら山とダム湖沿いを走る169号は地味な存在であるように思える。しかしながら、この3国道の中で最も走りやすいのはこの169号だと私は思っている。168号は五条-新宮のメインルートながら未改良区間がいまだに多く残り、371号は冬期通行止めかつアップダウンが激しい(それが楽しいんだけどもね)。対し、169号はアップダウンもそれほど厳しくなく、急カーブもさほど多くない。また、吉野町以南の奈良・和歌山県内のほぼ全区間が2車線となっており、残る未改良区間のうち七色ダムにかかる部分は県道で迂回可能である。そのため、本当に離合困難な隘路区間は、道の駅おくとろから奥瀞道路までのわずかしかない。その区間も、現在バイパスの工事が着々と進んでいる。

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奥瀞道路(III期)建設現場

つまり、国道169号は紀伊半島山と川の魅力を最大限に、しかもお手軽に楽しめる道路なのである。

ただ、年間を通じて非常に降水量が多く、カラッと晴れる日は稀であるのが欠点と言えよう。

 

謎のトンネル

そんな169号の、道の駅おくとろ以南の未改良区間を抜けると、バイパストンネルとの分岐点がある。その交差点をバイパストンネルと反対側に進むと、謎のトンネルがある。

地図上で見ると、こうなっている。

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Google Mapより引用

Googleマップを眺めていたときに発見したのだが、トンネルから先がどこにもつながっていない。これは一体、何なんだろうか?

気になったので実際に行ってみることにした。

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突如現れる謎のトンネル

これがそのトンネルである。1車線幅の道路を抜けた先に突如現れる2車線のトンネル、違和感しかない。

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上滝トンネル

名を上滝トンネルというらしい。2003年完成、延長461mと銘板に刻んであるが、どう考えても未供用としか思えない。
とりあえず通り抜けて、向こう側に行ってみる。

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突如終わる道路

トンネルを抜けると、突如バッサリと道路が終了する。この左側には北山川に降りることができる管理用通路的なものがあるが、河川管理用道路にしてはやたら高規格なこの道路の正体は何なんだろうか? 国道169号のバイパス事業(奥瀞道路III期)とは計画図の位置が異なるため関連性はなさそうだ。付近には北山川が流れるのみである。

偶然近所を通りかかった地元の方と思わしき男性に尋ねてみたところ、「一応待避所ということになっている。昔は(川沿いに)ぐるっと回る道路の計画が…」と曖昧な答えであった。結局謎は謎のままだったが、景色はとてもきれいで良い場所だった。

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北山川

後で調べてみたら、北山川観光筏下りに関連するものではないかと考察しているサイトがありなるほどと思った。そう思えば、このトンネルの出口側にそれらしきスペースがあった。ちなみに心霊トンネルとか、そういう雰囲気は全く無い。

 

コーヒーで締め

169号の秘境っぷりを楽しんだあと、今度は168号を経由して五條市まで折り返していく。こういったルート選択の自由度の高さが、紀伊半島ツーリングの魅力の一つだ。

途中、道の駅奥熊野古道ほんぐうでソフトクリーム休憩。

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音無茶ソフトクリーム(350円)

ご当地アイスの音無茶ソフトクリームを食す。値段の割に結構ボリュームがあり、なんなら地元のマスコットキャラがプリントされたビスケットまで刺さっていてポイントが高い。お茶の主張は少なめで食べやすいソフトクリームだった。

ソフトクリームをツーリング中に食べれる季節がやってきた。春は近い。

 

最近ハマっているコーヒーツーリングは、本ツーリングの締めとして実施した。場所は風屋ダムのダムサイト。

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コーヒーツーリング

ダム湖相変わらず適当に淹れたコーヒーを味わった後は、そのまま168号を北上して五条ICから京奈和道に入り、帰路についた。

 

まとめ

以上が本ツーリングの顛末である。国道169号は地味ながらも雄大な自然を感じられる素晴らしい道で、私は371号の次によく走る道である。今回は168号と組み合わせて紀伊半島を巡ったが、そのまま南下し続けて新宮に出てもいいし、高野龍神スカイラインに抜けてもいいだろう。ただし、冬場の積雪と、全期間を通しての雨には注意されたい。169号は本当によく雨が降るので、今回快晴だったのは奇跡レベルなのだ。ここを通るときは雨具の用意は必須。

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大迫ダム

さて、結構長くなってしまったけど、このような感じで本ブログでは今後もツーリングレポを掲載していきたいと考えている(主に紀伊半島中心で)。今回の記事が誰かのルート選択の参考に、ひいては紀伊半島の魅力を知る手助けになれば幸い。

(おわり)

 

みようみまねでコーヒーツーリングをする

 空前のキャンプブームが来ている。

知り合いのバイク乗りのオッサンが、某アニメの影響でキャンプにドハマりしており、月2でキャンプツーリングをしている上に「次北海道に行くときは絶対キャンプする」などと言い出している。

私の泊まりのツーリングでは安くて便利なビジネスホテルを使う派であったのだが、数少ないバイク乗りの知り合いがここまでハマってるとなると、気にならないと言えば嘘になる。しかしながら、テントやらシュラフやらを揃えると結構な出費となり、貧乏人には厳しいものがある。

なので今回、キャンプの前哨戦として前からやりたいと思っていたコーヒーツーをみようみまねで始めてみることにした。コーヒーツーの道具は、キャンプのときにも使えるしね。

 

もくじ

 

道具を揃える

まずは道具が揃わないと始まらない。インターネットで調べたりしつつ、最小限の道具を揃えることにした。アウトドア用品店にも見に行ったが、結局ほとんどAmazonで買った。

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購入した道具

今回はとにかくコンパクトさを重視した選定を行った。せっかく道具を買っても、かさばったりすると準備が億劫になって結局使わなくなるだろうし、思い立ったときにぱっと行ける手軽さが重要だ。

 購入したのは

・PRIMUS P-153ウルトラバーナー  8,910円

・PRIMUS ガスカートリッジ      594円

・ケトル              3,099円

・ポーレックス コーヒーミル    6,930円

・コーヒーバネット         1,100円

合計                20,633円 

※価格はいずれもR3.2.20時点のAmazon価格

の、以上である。ケトル、もといやかんとコーヒーバネットはAmazon特有のノーブランド品だ。もう少し安上がりで手軽に始められるかなと思ったが、なんだかんだ高く付いてしまった。

コーヒーを淹れるのに必須ではないが、これ以外にも

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テーブルと椅子

SOTOのA4サイズの折りたたみテーブル(結構高くて5,000円くらいした)と、中華製のアウトドア用折りたたみ椅子(2,000円くらい)も購入している。ツーリング先に都合よく椅子やテーブルがあるとは限らないし、流石に地べたに食べ物置くのは嫌だしね。

SOTOのミニテーブルはA4サイズなのが重要で、後述するシートバッグにギリギリ収納できるサイズなのだ。

 

バーナーはもちろんサイズ最優先で購入。

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PRIMUS P-153ウルトラバーナー

収納袋込みでこのサイズなので、まずかさばらない。もちろん点火機能も搭載している。当初、クッカーも一体化しているJETBOILと悩んだが、収納重視でこちらを購入することにした。さらに言えば、「JETBOILは湯沸かし特化仕様となっていて、お湯を注ぎにくい」という言及を見かけて尻込みした、という理由もあるが。

 

バイクへ積載する

ツーリングにおいて最も大事なことは、いかに荷物をコンパクトにできるかという点だと思う。荷物が増えればバイクの操縦性にも影響が出るかもしれないし、大きい荷物があると乗り降りがめんどくさくなるし、何よりバイクは何も積んでいない素の状態が一番かっこいいと思っているからだ。

普段の日帰りツーリングでは、R1250RSにタナックスのシェルシートバッグGT(MFK-240)を装着している。主な持ち物は一眼レフや温泉用のお風呂セット、レインウェア、ツーリングマップルであるが、今回それに加えてコーヒーツー道具も積載できるだろうか?

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タナックスのシートシェルケースGTへ積載

できました。椅子やミニテーブル、マグカップ、水、バーナー、コーヒーミル等のコーヒーツー道具に加えてレインウェア、一眼レフ、お風呂セット等を全て収納できた。

さすがに容量拡張してギリギリだけども、さすがタナックス製品の収納力は素晴らしいね。

一眼レフとかレインウェアは持っていかない日もあるので、コーヒーツーリングの道具だけならかなり余裕があると思われる。シートシェルケース、無敵だな。ここ最近買ったバイク用品の中では一番素晴らしい。

 

コーヒーを淹れる

道具も揃い、収納もバッチリということで早速コーヒーを淹れに行った。とりあえずつもの紀伊半島を目指し、国道169号線を瀞峡に向かって南下していたところ、いい感じの場所を発見。

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実践、コーヒーツーリング

おもむろに道具を取り出して準備。購入したプリムスのバーナーは「ウルトラ」を冠するだけはあり、コーヒー一杯分くらいのお湯なら豆を挽いたりフィルターをセッティングしている時間でもお湯が沸いてしまうほどで火力は十分。ケトルも大した商品ではないけど、ツーリング先でお湯沸かすには必要十分だろう。

お湯を沸かして、豆を挽いて、コーヒーを淹れる(手際は超悪いけど)。ただそれだけなのだけど、すごく楽しい。なんでもう少し早く始めなかったんだろう。

コーヒーの上手な淹れ方なんぞ分からないので、全て見様見真似でやってみているのだが案外様になっている…と思いませんか?

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熊野川を望む

ライダーズカフェなんてオシャレなものにも何回か行ったことがあるけど、私はどうもあれらの雰囲気には馴染めなかった。しかしながら、これは格別だ。自然と、その音と、バイクと自分しかいない。本来ツーリングってこういう孤独さ、あるいはバイクと自分の対話を愉しむものだったよなあとしみじみ思った。決して友達がいない言い訳ではない。これからのツーリングの新定番にしていきたい。お湯があるのでカップ麺とかも作れるし。

 

まとめ

といっても、まとめなら他のブログやらサイトがもっと丁寧にやっているので、わざわざここで言うべきことは特にないが…。

なかなか実践できずにいたコーヒーツーだが、蓋を開けてみれば初心者でも簡単に始められ、キャンプより難易度も敷居も低いし、なにより妙に楽しく高揚感があるので、これを期に、皆さんも始めてみてはどうだろうか。ひたすら走るだけで若干マンネリ気味だった私のツーリングにも、新しい楽しみを作ることができた。今まで散々走ってきた道で、「コーヒーを淹れるに良い場所はどこだろうか?」なんて考える楽しみもあるし、魅力再発見的な感じだ。

道具は思ったより高く付いたが、その価値に見合う体験ができること請負である。

ブログのイメージキャラクターを描いてもらった

 モーターショーにコンパニオンが居るなら、ブログにも同じく居てもいいんじゃないか、と思う。

突然何の話だと思うだろうが、このたび本ブログ「貧乏人のBMWモーターサイクル」、ひいてはブログの主役であるR1250RSのイメージキャラクターを、知り合いのイラストレーター(のにやま氏) に頼んで描いてもらった。

まずは、宣伝も兼ねて氏のTwitterを貼り付けておきます。

twitter.com

急なお願いにもかかわらず快諾していただいたのにやま氏にまずは感謝したい。

というか、氏には私のプロフィール画も描いていただいているので頭が上がらない。

 

そして、そのイラストがこちら(掲載許可済み)

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仮称:RS子ちゃん

仮称:RS子ちゃんです。運動が得意なドイツっ娘という設定。大変可愛らしいですね。

アニメだと第4話か5話くらいから登場する、主人公らの学校に来る転校生(あるいは留学生)枠ですよね。間違いなくバイエルン女子学院付属高校在学。

ちなみに私の中では、擬人化というより、この娘はバイクの妖精さんなんだと思っています。

 

…脳内妄想はこれくらいにするとして、本ブログのテコ入れ第一弾としてまずはイメージキャラクターを採用した。最近はタイアップ流行りで、自衛隊やら農協やら赤十字やらなんでもアニメとタイアップするのだから、バイクブログに美少女キャラクターが登場しても何の違和感もあるまい。こんな零細ブログに必要か?というのはおいておいて…

リニューアル前よりかは(自分比)多少、記事構成も改善してアクセス数も伸びつつある当ブログであるが、それでもいかんせん殺風景でつまらない絵面(字面)が続いているのが現状である。なので、時間をかけてでもより読者に配慮した読みやすく楽しいブログに改善していきたいと思っている思っているだけ。その第一歩がイメージキャラクターなのだ。

とはいえ、せっかく描いていただいたところ非常に恐縮ではあるが、私(紗瑛)自身が現時点で特に活用法を見いだせずにいるというのが現状である。本文中に登場させようか、写真に貼り付けて私のセリフを代弁させようか、などと考えてはいるけれど、ブログへの本格登場はもう少し先になるかもしれない。

 

自分への言い訳なのかイラストの宣伝なのかよくわからなくなってきたが、本ブログのイメージキャラクター仮称:RSちゃんをよろしくお願いします。

 

…名前、RS(Rennsport=レンシュポルト)から取ってレンちゃんとかでも良かったかもしれないね。ドイツっぽくない名前だけど。

素晴らしいイラストを描いていただいたのにやま氏へ再度感謝するとともに、氏のTwitterやらPixivやらも是非よろしくお願いいたします。

・Twitter

・Pixiv

 

国産車しか乗ったことない貧乏人によるR1250RS 約1,000kmインプレッション

 今回は、納車されてから2ヶ月とちょっと時点でのR1250RSのファースト・インプレッションをお届けする。

結論から言ってしまうと、欠点を探すのが難しいんじゃないかってくらいよくできたバイクだ。スポーツマインドと快適性が絶妙に両立されていて、なにより絶大な安定感、そして安心感がある。

 

そんなわけで、一ヶ月かからず1,000kmの慣らし運転が終わった(だいぶ前だけど)。

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慣らし運転完了

年末年始の休みを利用してちょこちょこ走り回っていたらあっという間だった。一応、500kmを越える日帰りロンツーや街乗り、高速道路、ワインディングと一通りの道で、このバイクの感触を確かめることができた。

初回点検については別に記事にしているため、よければご覧いただきたい

takayame.hatenablog.com

はじめに断っておくが、私はサーキットを走ったりとか、すごいペースでワインディングを攻めたりはできず、また特殊なライテクを持っているわけでもない、平均以下のツーリングライダーであることをご容赦いただきたい。そのため、本インプレも、休日に田舎道やワインディングを流すようなツーリングで使用したときのインプレとなる。あくまでも普通のライダーが普通に使ってみての感想ということで…。

なお、各種機能の説明はここでする意味は特にないと思うので、スペック等詳細はBMW公式サイトを参照されたい。

 

もくじ

 

エンジン

 このバイクの顔とも言える1,254cc空水冷水平対向2気筒エンジンは素晴らしいの一言だ。私はこのバイクが初BMWなので、比較対象が国産バイクだけになってしまうが、今まで乗ってきたどのバイクとも違うエンジンフィーリングと言える。

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1,254cc水平対向2気筒エンジン

どのアクセル開度・回転数からでもなめらかに背中を押してくれるような加速をしてくれるので、街乗りも高速道路も快適の一言。最初は背中を蹴飛ばされるような怒涛の加速を想像していたが、実際は非常にジェントルな部類と言えると思う。ただ、それは決して鈍いと言うわけではなく、むしろ「気がついたら想像以上に速度が出ていた」といった感じで、とても自然なフィーリングだ。

あと、1,200ccという排気量から想像していたよりは、低速トルクが思ったほど無かった。ただ、それは裏を返せば発進時に気を使いすぎなくていいと言うことなので、デメリットには感じなかった。もちろん、必要十分以上には備わっている。

そして、これはデザイン上の話になるけれど

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左右に突き出たシリンダーが、このバイクが紛れもなくBMWのバイクであることを主張しているのでメチャクチャかっこいい

 

ワインディング

ワインディングはめちゃくちゃ楽しい。 250kgも車体重量があるとは思えないくらい軽く、よく曲がる。というより、曲がっている気がする、といったほうが正しいようにも思える。ステダンが入ってるおかげでハンドリングが安定しているのか、電サスのおかげなのか、はたまた数多ある電子制御の介入によるものかは私には分からない。ただ、明らかに自分の力量以上によく曲がる。また、どの回転域からでもスムーズに加速するエンジンのおかげで、何速で走っていても楽しめるし、低重心に起因するものか、まるでコーナーに張り付いているかのような感覚がある。狭い道やタイトコーナーも怖くない。

 

高速道路

高速道路は楽勝で、このバイクが最も得意とする環境だと思う。6速100km/hでの巡航時は3,000回転ほどで不快な振動もなく、そこからシフトダウンなしでの追い越しも余裕だ。シフトカムの動作回転数(5,000回転)までシフトダウンしてやると素晴らしい加速を見せるが、燃費重視で低い回転数のままシフトアップしていっても不足感はまったくない。

低重心なほか車重があるので、横風に煽られてもブレにくいのも地味なメリットと言える。

 

ツーリング性能 

ポジション 

 楽。セパハン風のハンドルだが、トップブリッジより一段高い位置に設定されており、若干前傾になるくらいで、ポジションは普通のネイキッドなどとほぼ変わらないと思われる。

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R1250RSのハンドル周り

「割と前傾がキツい」というインプレも何件か見たことがあるけれど、その原因はおそらくハンドルの高さではなく遠さであると思う。タンク部分が長いために、身長が低い人だと手を伸ばさなければならなくなるので、結果的に前傾気味になる…ということかなと勝手に想像している。私は胴長短足なのでここでは問題にならない

一日中乗って500km以上走っても、特に腰が痛くなったりしなかった(もしかしたらやたら柔らかいシートも影響しているかも)。ワインディングでも街乗りでも違和感がなく、自分には丁度いい感じだ。一番ポジショニングが近いのは、昔乗ってたYZF-R3かな。

 

防風

スクリーンは実は可変式になっている。ダイヤルとかはなく、車体との接続パーツを手で上げたり下げたりすることにより2段階に調整可能。走行中に調整するのはちょっと難しいかも。

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R1250RSのスクリーン

上げた状態でヘルメットのおでこ部分に風が当たる感じで、必要十分な防風性が備わっている。これ以上の防風性を求めるならR1250RTを買った方が良い。

 

取り回し

250kgもあるのでさすがに重量を感じるが、鍛えていない非力な自分でもなんとか普通に取り回せるかなというレベル。ここでも低重心なのが効いてるのか、見た目よりかは軽く取り回せるが、下り坂になっているところに停めるのはやめたほうがよさそうだ。

センタースタンドも普通に上げられます。

ぶっ倒したときはシリンダーヘッドがまず地面と接触し、それ以上は倒れないので引き起こすのは以外に楽である。ただ、シリンダーヘッドガードは絶対に付けるべきだ。

 

積載

シート下はETC車載器がデフォルトで装着されており、それ以外は特に何も入る余地はなさそうだ。折りたたんだ車検証くらいなら入るかもしれない。

基本的には純正のパニアケースを装着することが積載の前提になっているように思えるが、工夫すればシートバッグも装着可能。

シートバッグの装着については別に記事にしたので、そちらを参照ただきたい。

takayame.hatenablog.com

…純正のパニアケースが完全防水じゃないというのはちょっと不満ではある。撥水加工はされているようだが、ゴムパッキン等による止水はされていないので、強めの雨だと中身が心配だ。

 

燃費

ところどころ渋滞ありの50km街乗り時の燃費が15.8km/Lだった。高速道路のみで測定した結果が23.8km/L 。

高速道路あり、街乗り(と渋滞)あり、ワインディングありのツーリングでは19.2km/Lという結果となった。

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ツーリング時の平均燃費

250kmほど走ってこの結果なので、平均すると19~20km/Lくらいは走ることになる(最後に渋滞に巻き込まれたので、もしかしたら21km/Lくらいは出てたかも)。この排気量から考えれば普通だろう。燃費重視の走りを意識すればもう少し良くできるかもしれない。もう少し長距離のツーリングをする機会があれば、その時の結果をまたご報告したいと思う。 

燃料タンクは18Lで、給油で困ることはないと思うが個人的にはもう少し欲しかった。ちなみにハイオク指定。

 

 

アシスト機能

 シフトアシストプロ

いわゆるクイックシフターとかいうやつである。一部のレビューでは入りが悪いとかショックが大きいと書かれているのを見かけるが、私のRSではそのような症状はなかった。

1→2や低回転・低速度域では若干のショックを感じるものの(これはおそらくどんな車種でも共通)、アップ・ダウンともスムーズで違和感はない。特にダウン時のオートブリッピングが快適そのもの。てか、自分が操作するより絶対上手い。

 

クルーズコントロール

最近は装備車両も増えてきた便利機能。クルコンは設定幅が広く、ギアや速度の自由度が高いのは地味に良い(トレーサーは4速以上かつ50km/h以上、107km/hまでしか設定できなかった)。設定スイッチも他のボタン類と独立した配置になっているので、ボタンを凝視しなくても大丈夫。

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もちろん、設定速度はメーターに表示される。新型R1250RTにはレーダーで前方車との距離を測定して速度を調整してくれるアダプティブ・クルーズ・コントロールが実装されるようだが、RSにも搭載されるんだろうか…。

 

総評

この価格帯のバイクに大きなが不満点が出てくるわけもない、というのが正直な感想で、このR1250RSも可変バルブタイミング機構付きボクサーツインエンジンの楽しさを存分に味わえるバイクになっていると思う。なにより低重心からくる包み込まれるような安定感・安心感と、車重を感じさせない軽い乗り心地のおかげで全く疲れない。それにグリップヒーターやクルーズコントロールなどのアシスト機能に加え、余裕の排気量で高速巡航もらくらくとくれば、ツーリングの距離が伸びるのは最早必然と言える。

じゃじゃ馬感やかっ飛び感はないが、落ち着いていながらもやるときはしっかり走れる上質なスポーツツアラーだ、というのが現時点での私の感想である。試乗したときに良いと感じた部分が、乗れば乗るほどさらに良いと感じられるようになってきた。

 

ただ、どうしても「バイクに乗せられている」感が強いのは否めない。いろんな電子制御はありがたいけど、昔のバイクのような完全な人車一体感というのはどうしても薄れてしまっているとは思う。ライダーとバイクの間にコンピューターが挟まっているので当然ではあるんだけれども。

それは裏を返せば安全性や快適性が上がったということであり、私的には欠点とは思わないが、経験豊富なライダーからすれば「面白味がない」と思われてしまう…かもしれない。もちろんR1250RSは非常にいいバイクであり、私は全く後悔していない。「とにかく上品」と表現するのが適当かな。

 

ここまで色々書いたが、もし今R1250RSやその他のBMWを検討しているならぜひディーラーに行って試乗してみてほしい。人によって感じ方・捉え方は全く違うだろうし、私自身ライダー歴が人一倍長いというわけでもないので、このR1250RSというバイクの魅力を正確に発信できている自信もない。ただ、たとえ短時間の試乗でも、私が言わんとしていることは少しでも理解いただけるのではないか、とも期待している。

今回はまだ乗り始めて間もないしのであえて細かい粗探しをすることは避けた。そのうち長期インプレも書こうと思うが、そのときに改めて今回のレビューと比較してどう感じているかを書いていきたい。

 

最後に一つ。

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本車の車体色であるインペリアルブルーメタリックは、日差しの有無や見る角度によって複雑に色が変わる非常に味わい深い素敵な色で、大変気に入っている。

オースティン・イエロー・マットと悩んだが、こっちにして正解だったと思う。 

 

長々と書きましたが、ここまでお読みくださりありがとうございます。

 

※追記

その後、気になることについて少し書いたよ。

takayame.hatenablog.com

 

(おわり)