貧乏人のBMWモーターサイクル

貧乏人がBMWのバイクでツーリング行ったりするブログ

R1250RSの積載を考える

 積載を考えるとかまた大層なタイトルとなっておりますが、はじめに断っておくと、実際はシートバッグをフッティングするだけです。

 

R1250RSには、純正のパニアケースやトップケースをはじめ海外通販を見ればドイツ製の各種パニアなどが揃っており、本来は積載に悩むことはない車種だ。しかしながら、それらはどれも押並べて高いし、パニアケースは車幅が広くなるし、なにより日帰りツーリングには大層すぎる。

ので本記事では、今までの国産車にも使っていたシートバッグがR1250RSにも使えるのかを実際に(写真多めで)検証していく。自分が試しに検索してみたところほとんど情報がなかったので、今回は割と役に立つ内容であると思う(もしかしたら誰も気にしてないだけかもしれないが)。あと、おそらくタンデムシートやシートフレームの形状がRSと同様のR1250Rにも適用可能な情報かと思います。

―果たして、パニアの装着を前提しているR1250RSに、国内メーカーのシートバッグは装着可能なのか?!(煽り)

 

もくじ

 

タナックス キャンピングシートバッグ2(MFK-102)

シートバッグの超王道、タナックスのシートバッグを試してみる。

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普通に装着できた。タンデムシートからのはみ出しもなく、ライダーの居住性に大きな影響はない。

ベルトの処理は、

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パニアケース装着用のステーと、シートフレームに固定している。

揺すってみたがズレなさそうだった。ナンバープレートにステーを増設してもいいが、リアフェンダー自体にあまり強度がなさそうだったのでこちらのほうが安心かもしれない。

ちなみに

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 純正パニアケースへの干渉はない。これで安心して北海道ツーリングに行ける!

これと同じタイプのタナックスのシートバッグはどれも固定方法が同じなので、他のものも同様な方法で取付可能と思われる。

 

タナックス シェルシートバッグGT(MFK-240)

日帰りツーリングにありがたいサイズのシェルシートバッグはどうだろうか。

シェルシートバッグは、タンデムシートにKシステムベルトという固定ベルトを用いて装着するので、タンデムシートの形状によっては装着できない可能性もあるが…

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バッチリでした。ベルトを若干後ろ側に寄せて装着することで、ライダーの居住性への影響はほぼ0。同じ装着方法を採用する他サイズのシートバッグも装着可能ということになる。

ついでに…

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パニアケースへの影響もない。というか、色が揃ってて純正品みたい

 

これで、大体のシートバッグはなんの問題もなく装着可能ということが判明した。RSオーナーの諸兄に至っては、安心してタナックスのシートバッグを利用してほしい(宣伝)。

 

ツーリングネット

これ、わざわざ検証する必要あるの?という気がしないでもないが一応…

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装着できました。

フックを引っ掛けているのは、シートバッグと同じくパニアケース装着用のステーとシートレールとなる。一番後ろのフックは便宜上ウィンカーに引っ掛けているが、強度的におすすめできないのでナンバープレートステー等を増設することをおすすめしたい。

 

まとめ

特に問題もなく、一般的なシートバッグが装着できることが判明した。以外だったのが純正のパニア用のステーが案外役に立つということである。これでクソ高いパニアを購入しなくても安心してツーリングに行くことができる。めでたしめでたし。

ちなみにRSのタンデムシート下は、最近のバイクのご多分に漏れずETC車載器以外に何かが入る余地はない。

 

まあ、私はパニアケース買ったんですけどね(半額だったから)。

(デカいから普段は使わないけど…)

BMW純正ナビホルダーをやっつける

 はじめに断っておくとAmazonで買ってきてポン付けするだけです。一応、スマホと車用のポータブルナビ(パナソニックのゴリラ)を検証するので、多少は役に立つかもしれぬ。

 

(追記)

この一年後くらいに、また通販でステーを買って今度はナビステーそのものを移設した。

takayame.hatenablog.com

 

さて、最近のBMWのバイクには純正ナビ用のホルダーがハンドルに標準装備されている。

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BMW純正ナビ用のステー

これ。これが結構曲者で、どう曲者なのかと言うと単純に邪魔なのだ。

「邪魔とか言わず、純正ナビを買えばいいじゃん」と思ったあなた、それは正解だが同時に問題も発生する。どう問題かと言うと、純正ナビがクソ高いのだ。

www.bmw-motorrad-sor.jp

なんと93,500円もする。ハンドルに付いているジョグダイヤルで操作できたり、車両本体のディスプレイと連携したりとまあまあ高性能なのだけど、いかんせん高い。さすがに買えない。

「ならナビステーを取っ払えばいいじゃん」と思うだろうが、R1250RSのハンドル形状は少々特殊なことに問題があって、

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R1250RSのハンドル周り

ご覧の通り、スマホホルダーを装着可能なスペースはない。バーハンドルのRやGSであればステーを撤去するだけで問題ないが、RSではその方法は使えない。

かといって工作したり新たに電源を取り出したりするのは面倒なので、純正ナビステーを活用する方法で解決を図りたいと思う。

 

もくじ

 

便利な中華製アタッチメント

世の中には同じ問題を抱えた人間が複数おり、そしてそんな悩みを解決してくれる便利な商品がたくさんある。

たとえば、こんな。

 ※アフィリンクではございません

実際の装着写真がこちら。

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中華製アタッチメント

純正ナビステーに装着できるスマホホルダー(USB電源付き)である(モトラッドの店長に教えてもらった)。中華製品バンザーイ。ほんとに取り付けるだけなので特に説明することもない。面倒な配線作業もなし。純正ナビステーの端子から電源を拝借しているので、USB充電ももちろん可能。

 

スマホの装着

スマホを取り付けてみる。まずはiPhone7から。

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iPhone7装着時

問題なく装着できた。ボタンへの干渉もない。スマホ本体は上・左の二箇所のツメと(私は後述の理由からツメはニッパーで折ってある)下側の滑り止めラバーがついた固定具(スプリングで幅を調整しているようだ)の計三箇所で固定されている。ただ、iPhone7が本アタッチメントに取付可能な最小サイズに近いこともあり、ちょっと遊び幅が大きい気もする。

続いてiPhone11pro。

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iPhone11Pro装着時

一見普通に装着できているようだが、問題発生。

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音量ボタンと干渉

ご覧の通り、固定具の部分が微妙に音量ボタンと干渉しているのでiPhone11proでは使用不可だった。商品説明の「サポート携帯電話サイズ」の欄には「4.0インチ~6.3インチ」と記載されていたが、機種によっては各種ボタンに干渉する可能性がある。

ただ、私はスマホを装着するために購入したわけではないので、問題にはならない。

 

スマホのボタンとの干渉について

先述の通り、iPhone7では問題がなかったがiPhone11proでは音量ボタンとの干渉が発生した。Amazon商品説明にはどんなスマホでも装着可能といった記載があるものの、ボタン配置によっては装着できても使用不可という事態が発生することは想像に容易い。

しかしながら、私はスマホを多数持っているわけではないので全てについて検証することはできず、また需要が非常にニッチな中華製ノーブランド品であるため実店舗で販売しておらず、試着することもできない。そこで、大まかにではあるが本製品の寸法を測定した画像を掲載するので、購入を検討されている方は是非参考にされたい。

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BMWビホルダー用アタッチメント 寸法図

赤線を引いている部分がスマホ接触する部分である。ご自身のスマホを測っていただいて、右側についてはスマホの頂点部分からボタンまで21mm以上の長さがあれば、左側は頂点から53mmの範囲にボタンが収まっていれば、本製品との干渉は一応発生しないはずである。スマホのサイズは、iPhone7のサイズ感で装着できる最小サイズに近い印象(若干遊び幅が大きい)なので、それ以下でなければ問題ないだろう。厚みについてはスマホとして常識的な厚みなら問題なしだ。

なお、寸法は私が適当に測定したものなので、あまり過信されぬようお願いしたい。責任は負いかねます。

 

CN-G520D(ゴリラナビ)を装着する

さて、私が装着したかったのは、パナソニックのポータブルナビであるパナソニックCN-G520D(以下ゴリラ)である。

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ゴリラナビ

バイク用ではないながら、ライダーにも一定数使ってる人がおり、私もかれこれ2台買っている。防水じゃないのが欠点だが、携帯の電波が届かないところでも使えたりGPSログを書き出せたりと結構メリットも多い。

このアタッチメントにゴリラを装着する際の注意点として、そのままではスマホ固定用のツメが邪魔という点がある。もともとゴリラのサイズ自体がこのアタッチメントの装着可能サイズギリギリということもあり、私はスマホをナビとして使わないのでスマホ固定用のツメはニッパーで折ることにした。ついでに、そのままでは落下が心配なのでマジックテープを上部に貼り付けて固定の足しとしている。

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ゴリラ装着時

サイズがギリギリということが影響してか、スマホ取付時よりもガッチリ固定されている感があり、落下の心配はない。

電源もバッチリでございます。

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USBで給電

 ツーリングでも使用したが、使用に問題は全くなし。もしBMWのバイクでもゴリラナビ使いたい人がいれば、参考にしていただきたい。

 

まとめ・注意点

ご覧の通りそこそこ有用な商品であることがご理解いただけたかと思うが、純正品でないゆえの注意点もいくつかある。

最大の問題として、防水が考えられていないということが挙げられる。電源端子付近にはゴムパッキン等の加工は一切されていないため、土砂降りの中使用するとショートの可能性も否定はできない。雨のときは取り外す等の対策が必要だろう。

次に、Amazonの商品説明がガバガバという点。これは中華製品あるあるだが、この製品もご多分に漏れず、例えば

片手で素早く携帯電話をマウントすることができます。電話が固定され、衝撃や落下の心配もありません。音量が下がったり、電源がオフになるなどの心配もありません。

 →iPhone11Proでは音量ボタンと干渉する。

振動がないです。

 →特に防振処理は施されていない。

このブラケットには4面すべてに保護装置が付いているので、電話が落ちる心配はありません。

 →上・下・左の三面にしか固定具はない。それも保護装置とか大層なものではなく、ただのツメである。

とまあ枚挙に暇がないのだが、これら欠点も「中華製品なんてそんなもん」と割り切って購入するしかないと思う。価格も5,000円程度なので、「失敗してもいいや」くらいの気持ちで一度試すくらいはしてみてもいいんじゃないかと。

ただ、ノーブランド社外品なので使用は自己責任でされたし。

 

そして、お金を貯めて純正ナビを買おう。

雪中の紀の川周辺半日ツーリング

 関西は琵琶湖・奈良・和歌山・山陰とツーリングルートには比較的恵まれている方だが、同時に冬場はほぼ全てが雪に覆われるという悲しみも背負っている。瀬戸内は温暖で積雪なんぞとは無縁だが、琵琶湖・山陰とも結構雪が降るので真冬にバイクで行くのは危ないだろう。

ところで、わたくし和歌山が大好きで、年間のツーリングの半分くらいは和歌山(と奈良)に行っているほどである。しかしながら和歌山ツーリングのメインルートとも言える高野龍神スカイラインは11月末から冬季閉鎖、東側を並走する国道168・169号ともそこそこの積雪量があるため冬場に縦断するのは難しい。冬場のツーリングルートはかなり限られてしまいがちである(海沿いとかね)。

 

という訳で前置きが長くなったが、本記事では冬場の和歌山ツーリングのルートとしてメジャーな国道42号ではなく、紀の川周辺を数日間に渡ってぶらぶらとツーリングしてきたので書き記していきたいと思う。

 

もくじ

 

国道480号とフルーツライン

 さて、大阪から最も近い和歌山それが紀の川である。アクセスするには複数ルートがあり、今回は国道480号から和歌山入りすることとした。

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国道480号父鬼バイパス

バッチリ積雪してる。このとき気温はマイナス1度であったが、幸運なことに路面は凍結していなかった。夏場であれば高野山を目指すバイクで賑わう道の駅くしがきの里も雪に覆われていた。本線は和泉と紀の川を結ぶ重要ルートであるため、走行面の除雪はしっかりされているようだが、雨が降ったあとは危ないのでやめておいたほうがいいだろう。

そもそも、冬場に峠越えをしようとすること自体が危ない。じゃあ何で行った

 

そのまま南下して紀の川フルーツラインへ。

一応解説しておくと、紀の川フルーツラインは紀の川の南側に沿って走る広域農道である。かつらぎ町や橋本町を一望できるのでおすすめ。

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紀の川フルーツライン 九度山付近

ここも積雪。除雪状況は国道より当然悪く、シャーベット状になった雪が路面を覆っており大変危険であった。雪が降った後に行くべきではない。じゃあ何で行った

ただ、

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景色はとても良く、夏場とは違った趣があった。冬場に行くのはおすすめはしないけどおすすめです。

 

紀の川版「ジェットコースターの路」?

紀の川周辺でもう一箇所。

フルーツラインから少し西へ、紀の川東IC北側の広域農道が結構面白い道なのだ。

スマートフォンでの撮影のため画質が荒いのはご容赦いただきたい)

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紀ノ川沿いの広域農道(2020年12月末)

丘陵地のみかん畑を貫く、開放感のある広域農道。さしずめ、和歌山版の「ジェットコースターの路」といったところであろうか。先まで見通せるアップダウンが印象的だ。京奈和道の北側を並走しており、つい通り過ぎがちなところであるが結構インパクトがあるので一度は通ってほしい。通過交通は京奈和道と国道24号を主に通るので、ここは比較的交通量は少ない。ちなみに訪れたのは先述の紀の川訪問時の約一週間ほど前であるが、このときは一切の積雪なしであった。このあたりは天候に大きく左右されるとしか言いようがない。

 

観音山フルーツパーラー

なお、この道沿いに有名な観音山フルーツパーラーがあり、季節ごと旬の果物を使ったパフェが楽しめる。

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冬いちごと雪だるまの農園パフェ

冬場はいちごパフェがおすすめで、お値段1,980円と貧乏人には厳しい価格になっているが、ご覧の通りいちごたっぷりで大満足なのでぜひ。おやつ時は結構混んでいるので、少し早めに入るのがいいかもしれない。 

 

温泉

冬のツーリングでの一番の楽しみ、それは温泉である。私は真夏でも温泉に入るが、やはり冬の寒いときに入る温泉が一番なのは間違いない。紀の川周辺にもいくつか温泉施設が存在している。

 

かつらぎ温泉八風の湯

今回行ったのはかつらぎ町にある八風の湯

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八風の湯

正直に言わせてもらうと、ここは別に特におすすめとかではない。雰囲気があるわけでもないし、バスタオルや館内着付きとはいえ入浴料は割高(1,200円)だからである。ただ、京奈和道からのアクセスが良いことと、一度行くと次使える200円引きの割引券がもらえるのでなんだかんだで数回は利用している(貧乏人マインド)。基本的にはスパ銭だけど、種類の違う4つの源泉が楽しめ、内湯・露天ともそこそこ広いのでゆっくりはできると思う。

 

神通温泉

じゃあ本当のおすすめはどこなのかと言うと、京奈和道紀の川ICから和歌山県道62号線を北上した先にある神通温泉である。

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神通温泉

和歌山と大阪の県境の山深いところにあり、ひっそりとしてこじんまりとした温泉なのだが泉質と雰囲気がとても良い。入浴料は700円で内湯のみ。シャンプー・ボディーソープ・ドライヤー完備。お湯は無色透明の強アルカリ泉でそこそこ熱めの湯(加温あり)であり、静かに芯から温まる感じが個人的にはとても好みだ。

ここから数キロ先の犬鳴山温泉は結構人がいるけど、ここは比較的穴場でおすすめです(例のウイルスの影響を鑑みて令和3年3月4日まで臨時休館されてました)。

温泉に入って、帰路についたのが17時頃。昼過ぎに出発したが、暗くなる前に帰ることができた。

 

まとめ

紀の川周辺は関西の中心街からアクセスしやすく、帰りたくなったら京奈和道に乗れば即帰れるため半日ツーリングにもってこいである。寝坊してしまった日のツーリングに最適と言える。短い中にも温泉やスイーツを詰め込めるので充実感も高い。

私は一日中走り続けるツーリングが好きなのだが、たまにはこういうのも良いな…と思ったり。皆さんも紀の川、行ってみてください(無難な締め)。

冬場は県境付近の積雪と凍結にご注意を。

BMWの初回点検ってどんなもんだ

 早いもので、初回点検の時機が到来した。

なんだかんだでバイクに乗る機会が多く、ツーリング以外でも乗ってたら以外に早く走行距離が1,000kmを超えた。

あらゆることをコンピューター制御しているR1250RSでは、定められた距離か時期を過ぎると、ご丁寧に以下のようなメッセージが表示される。

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「サービス時期です」の案内

イグニッションをONにするたびに表示される上に、メーター右側の!マークが常時点灯するので、忘れることはなさそうだ。ちなみに、ディーラーの診断機でないと表示は消せないらしい。

 

点検を受けないことによるメリットは何一つないので、早速ディーラーにバイクを持っていった。

内容としては、各部増し締め・エンジンオイル・ファイナルドライブオイルの交換エトセトラ…と、おそらく国産車と大して変わらない内容であると思う。作業時間は、2日ほどの預かりとなった(混んでたのかもしれない)。

 

皆さんが気になるのはおそらく費用のことだろう。

以前乗っていたトレーサーでは、納車からしばらく経ったあとにこんな封筒がヤマハから送られてきた。

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初回点検が無料になるチケット

「初回点検が無料になるチケット」というそれ以上でもそれ以下でもないもので、これを持っていくことで初回点検費用が発生しなくなるというシロモノである。

BMWからは特段こういったものは送られてこないが、納車時にもらえるサービスブックに

初回1,000km点検に限り、点検工賃は無償で提供いたします(油脂類やエレメント類は有償)。

という記載があるので、そういうことなんだろう。

そして、実際の初回点検の明細がこちら。

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写真は一部加工しています

今回要した費用

  • エンジンオイル ・・・ 14,960円
  • ドレンワッシャー ・・・ 110円
  • オイルフィルター ・・・ 2,772円
  • ファイナルオイル ・・・ 1,078円
  • ドレンワッシャー ・・・ 330円

(値引き) ・・・ △1,496円

合計 ・・・ 17,754円

 先述の通り工賃は発生していないので、ほぼオイル代である。オイルはさすが外車だなあと思わざるを得ないお値段で、私の基準からだとかなりお高く感じるのが正直な感想。払えない値段ではないけど、1Lあたり3,740円は安月給の自分からするとやっぱり高い。BMWのバイクを維持していくには、今後もこれくらいサラッと払っていけるようにならないといけないのだろうけど…

次の点検は1年か10,000kmかどちらか早い方になるとのこと。エンジンオイルは3,000km毎の交換推奨とのことなので、モトラッドで購入して自分で作業することにしようかと思っております。

 

バイクの維持費は高いけど、だが、全ては必要経費である。

 

ところで点検上がりのバイクって、前にもまして元気になった気がしませんか?

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(おわり)

試乗にやられてR1250RS

 バイクの試乗、めちゃくちゃ大事(結論)。 

 

そもそもなぜR1250RSに乗り換えたのか?

別に乗っていたTracer900GTに不満があった訳ではない。パンチの効いた3気筒エンジンが実に面白いバイクで、買ってから手放すまでの約2年で北海道から九州まで日本全国色んな所を走りに行った。

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北海道 ナイタイ高原牧場にて

アドベンチャーバイクとしては軽量な車体重量(214kg)に、充実の電子制御、ポジションは安楽そのもので不快な走行風も来ないのに、SSみたいな過激な乗り方もできる…そんな魅力のあるバイクだった。

 

だが、なんとも強欲なもので、納車から1年半を過ぎた頃には既に次のバイクを考えていた。飽きたわけではないけれど、今よりもっと良いものがほしいという、どうしようもなく果てしない欲である。それに、世の中にはまだまだ魅力的なバイクがたくさんあるし。

乗ったことがる人なら分かると思うが、一度アドベンチャー(デュアルパーパス)の快適さを知ってしまうと、もう前傾姿勢がキツいバイクには戻れない。それに、このジャンル自体が結構新しく、快適装備が満載の車両が多い。という訳で次もアドベンチャーが欲しくなるのは必然で、候補として考えていた候補は以下の通り。

・CRF1100L Africa Twin Adventure Sports(ホンダ)

・Tiger1200XRT(トライアンフ

・R1250GS(BMW

実は、自分の中では最後の最後までアフリカツインが最有力だった。トライアンフBMWも維持費が高そうだし、そもそも車体本体価格が高い。まだ若いし金もないし、外車を買うのはもう少し先かな…と考えていた。

 

が。

 

カタログだけでももらって帰るか、と最寄りのBMWディーラー(モトラッド神戸)に行ったのがすべての始まりとなった。

店長の「自分があれこれ言ってもピンとこないだろうし、とりあえず試乗して来て。話は戻ってきてから。」の声に押されるまま、予約もしていないのにR1250RSに試乗することになったのだ(GSはこれまたちょうど試乗で出払っていた)。

今考えたら、明らかに金を持ってなさそうな貧相な若造に、よくあんなあっさり試乗車を貸せるなって感じだが…

さて、特に候補としても考えていなかったR1250RSだが…これが信じられないくらい良かったのだ。

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R1250RS(試乗車)

何が良いって、全部良い。とにかく乗りやすい。圧倒的安定感。ひとたび道路に出た瞬間からそれが分かった。玄人向け・アガリのバイクだ、と思っていた外車のイメージが完全に覆った瞬間だった。

 

乗りやすさの一番の理由は、もちろんとにかく低重心なところで、これはもちろんBMW伝統のボクサーツインエンジンの特性であると思う。

跨ってからの車体の引き起こしも軽い。クランクシャフトが縦置きだからジャイロ効果が少なく、倒し込みも意外なほど軽い。電子制御サスペンションは、「走ってる」というより「飛んでいる」ような感覚すら覚えるほど。セパハンだが、ポジションもそんなにキツくない。

とにかく感動した。

このバイク細かいインプレは慣らし運転が終わってから詳細に書こうかと思っているが、とにかくファーストインプレッションで完全にこのバイクの虜になってしまったのだ。試乗を終えたら、店長に開口一番「どうでした?良かったでしょ?」と言われた。

こうなることは予想できていたらしい。

 

その後、R1250GSにも試乗させてもらった。

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R1250GS(試乗車)

これも、巨体からは想像もできないくらい軽いし乗りやすかったが、私にとってはRSの方が好印象だった。

GSもとにかく凄いのだが、あまりにも完璧すぎて「自分が乗るにはまだ早いな」と思えたからだ。実際、店に戻ってから店長にも同じことを言われた。

 

その後は、ローン金利1.25%だとかパニアケース半額だとか、お誂え向きのキャンペーンと店長のセールストークに負けて、購入を決めてしまったというわけ。その代わり、トレーサーの車検代においていた貯金はローン残債の一括返済で全て消し飛んだ。

…つまりノリと勢いであるが。

 

さてここからは書き散らしとなるが、実は私は今までバイクの試乗をほとんどしてこなかった。免許を取って初めて買ったバイクは見た目で決めたし、Tracer900GTを買ったのも「ロンツーが快適そう」という単純な理由からだった。

しかし、今だから言えるが、バイクの試乗はめちゃくちゃ大事だった。足着きや取り回しが分かるというのもあるが、バイクは乗ってみないとわからないことが多すぎる。今回だって、試乗してなければおそらく契約には至らなかったと思う。「乗ってみなくちゃわからない」というわけだ。

なので、これからバイクを買おうと思っている人は、BMWに限らずできる限り試乗してみるべきだ。私のように、予想もしなかったバイクが自分の琴線に触れることもあるし、その逆もあるかもしれないし。それに、外車ディーラーは割と気軽に試乗させてくれるところが多い。低金利キャンペーンや用品サポートなんかもほぼ恒常的にやっているので、気になればとりあえず正規ディーラーに駆け込むのがいいだろう。

 

ちょっと何の話をしていたか分からなくなってきたが、結局何でR1250RSに乗り換えたかと言うと…ノリと勢いである。あと、気になるバイクの試乗はしよう。