たまには紀伊半島以外にもツーリングに行こうということで、なんとなく思いついたルートを実行してみることにした。美山(周山街道)や琵琶湖と言えば、関西ライダーの日帰りツーリングのメッカとも言える場所で、私も幾度となく足を運んでいる。思っている以上にこの両者の距離は近いので、ついぞ通ったことのなかった国道303号と、一度行ってみたかった滋賀県にあるトンネル杉本隧道を尋ねるべく、ちゃちゃっと走ってきた。ツーリングなんて、いつも思いつきだ。
今回のルート
いつものマイマップ。これ結構便利だ。
国道162号を小浜まで北上し、エンゼルラインに立ち寄った後、国道303号を通り、琵琶湖北岸を走るルート。美山までは下道でアクセスする。休日で草津~大津付近が混雑していたので、この日は米原ICから高速で帰宅した。
国道162号とネズミ捕り
国道162号は別名を周山街道といい、関西ライダーにとっては馴染み深い場所である。道中の道の駅美山ふれあい広場は特に有名で、私もそこのジェラートの大ファンである。が、今回は営業時間外の早朝に通過するのでスルーする。
美山から名田庄の道の駅までは30分もかからない。
ワインディングが楽しいルートだけども、それに比例するように取締も多い。いつかの警察24時かなんかで、ヘリを使った取締がフィーチャーされていたこともあったと思う。この日は峠道ではなく、道の駅をさらに北上したところの直線路でネズミ捕りをしていた。流れが早くてスピードが乗りやすい道なので、通行の際は注意。
エンゼルラインへ
国道162号を抜け、小浜市内に入り、海岸線をしばらく走るとエンゼルラインがある。この道路、元は有料道路であったらしいのだけど現在は無料開放されている。正直なところ特に何もない道で、山頂の駐車場は広大な割に売店のひとつもないし、路面状態もなかなかに悪く(土砂・落石が多い)という一見するといいところなしの道路なのだが、景色がいいというただそれだけの理由でアクセスする価値がある。
山頂駐車場からは若狭湾が一望できる。
そこまで人の往来も多くないので、コーヒーを淹れてのんびりできます。ただ前述の通り道は結構荒れているので、ワインディングを求めて行くと微妙かもしれない。
国道303号で琵琶湖まで
エンゼルラインで一人寂しく海を眺めたあとは、国道303号で琵琶湖を目指す。もともとは、このまま来た道を戻って美山でアイスでも食べて帰ろうかなと思ってたけど、天気も良かったのでもう少し走ることにした。こういう自由度がソロツー最大の魅力だね。
途中、道の駅若狭熊川宿で休憩。思えばここに立ち寄るのは初だ。
琵琶湖と日本海のちょうど中間地点くらいにある。このあたりは食事処が固まっていて、休憩地点にはちょうど良さそうだ。例のアレが未だに猛威を振るっている中だったけど、人出は結構多かった。私は10分くらいで退散。ソロツーのときは休憩時間短くなりがち。
国道303号は走りやすいけど交通量は結構多めで、ダラダラと流れている印象だ。国道367号との交差点付近や、高島バイパスのインター付近では流れが遅くなる。
琵琶湖からは、メタセコイア並木→マキノ追坂峠(昼食)→海津大崎→奥琵琶湖パークウェイと走る定番のビワイチルートを走った。もっとも、メタセコイア並木は人が多いし、インスタ映えにあんまり興味がないので毎回素通りだけど…。
あと、自分の記憶ではここ数年に渡って、国道8号とさざなみ街道の交差点で延々と交差点改良工事か何かをしている。この日も交差点を先頭に藤ヶ崎トンネル付近まで渋滞していた。塩津バイパスの関係なんだろうか?
杉本隧道
さて、余呉湖から少し北上した先、ウッディパル余呉のある県道285号と国道303号をつなぐ県道284号に、杉本隧道というトンネルがある。自分も何で知ったか忘れたけど、結構印象的だったのか、行きたいところリストにメモしてあったので今回立ち寄ってみた。
狭い峠道を登っていくと、それは突如目の前に現れる。
なかなかの雰囲気。
トンネル内部は直線になっていて、入口付近はレンガ積みだ。幅員2.0m制限が示すとおり、車同士の離合は出来ない狭さだ。奥に行くとコンクリート吹付けや鉄の枠組みで補強が入っていてキメラ化している。内部は湧き水で水浸しで、一度通り抜けただけでRSは泥まみれになってしまった。
調べてみたところ、トンネルそのものは大正8年の竣工で、当時はすべてレンガ積みであったらしい。過去に一度大規模な修繕を行って、現在の姿になっているそうだ。全面レンガ積みもなかなか迫力のある見た目だったに違いないけど、この継ぎ接ぎだらけの姿もそれなりに趣があると思うのは私だけだろうか。
ちなみに交通量は結構多く、地元ナンバーの車は躊躇なくトンネルに突入していくのが印象的だった。
まとめ
今回記事にしたエンゼルラインは静かで景色も良く、何より無料なので個人的にはオススメのスポットである。三方五湖レインボーラインよりも楽しめるんじゃないだろうか。国道303号は特に言うこともないけど、琵琶湖周辺は今の時期はかなり快適に走れる。夏になると湖岸はかなり混むし、そもそも暑いのであんまり行く気が起きなくなっちゃうからね。
杉本隧道は思っていた以上にいい感じの場所だった。こういった旧道的な場所は今後も積極的に行ってみたい。RSではちょっと図体が大きいし重いので、オフ車が欲しくなるな。
琵琶湖ツーリングもただビワイチするだけでは飽きるので、日本海側まで出てみたり、少し湖岸から離れて色んな所に立ち寄ってみるのも面白いかもしれない。とか言いつつ、あんまり観光してないんだけど…
さて、こんな箇条書き列挙の毒にも薬にもならない記事にまとめが必要なのだろうか。それだけが疑問だ。
(おわり)