貧乏人のBMWモーターサイクル

貧乏人がBMWのバイクでツーリング行ったりするブログ

みようみまねでコーヒーツーリングをする

 空前のキャンプブームが来ている。

知り合いのバイク乗りのオッサンが、某アニメの影響でキャンプにドハマりしており、月2でキャンプツーリングをしている上に「次北海道に行くときは絶対キャンプする」などと言い出している。

私の泊まりのツーリングでは安くて便利なビジネスホテルを使う派であったのだが、数少ないバイク乗りの知り合いがここまでハマってるとなると、気にならないと言えば嘘になる。しかしながら、テントやらシュラフやらを揃えると結構な出費となり、貧乏人には厳しいものがある。

なので今回、キャンプの前哨戦として前からやりたいと思っていたコーヒーツーをみようみまねで始めてみることにした。コーヒーツーの道具は、キャンプのときにも使えるしね。

 

もくじ

 

道具を揃える

まずは道具が揃わないと始まらない。インターネットで調べたりしつつ、最小限の道具を揃えることにした。アウトドア用品店にも見に行ったが、結局ほとんどAmazonで買った。

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購入した道具

今回はとにかくコンパクトさを重視した選定を行った。せっかく道具を買っても、かさばったりすると準備が億劫になって結局使わなくなるだろうし、思い立ったときにぱっと行ける手軽さが重要だ。

 購入したのは

・PRIMUS P-153ウルトラバーナー  8,910円

・PRIMUS ガスカートリッジ      594円

・ケトル              3,099円

・ポーレックス コーヒーミル    6,930円

・コーヒーバネット         1,100円

合計                20,633円 

※価格はいずれもR3.2.20時点のAmazon価格

の、以上である。ケトル、もといやかんとコーヒーバネットはAmazon特有のノーブランド品だ。もう少し安上がりで手軽に始められるかなと思ったが、なんだかんだ高く付いてしまった。

コーヒーを淹れるのに必須ではないが、これ以外にも

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テーブルと椅子

SOTOのA4サイズの折りたたみテーブル(結構高くて5,000円くらいした)と、中華製のアウトドア用折りたたみ椅子(2,000円くらい)も購入している。ツーリング先に都合よく椅子やテーブルがあるとは限らないし、流石に地べたに食べ物置くのは嫌だしね。

SOTOのミニテーブルはA4サイズなのが重要で、後述するシートバッグにギリギリ収納できるサイズなのだ。

 

バーナーはもちろんサイズ最優先で購入。

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PRIMUS P-153ウルトラバーナー

収納袋込みでこのサイズなので、まずかさばらない。もちろん点火機能も搭載している。当初、クッカーも一体化しているJETBOILと悩んだが、収納重視でこちらを購入することにした。さらに言えば、「JETBOILは湯沸かし特化仕様となっていて、お湯を注ぎにくい」という言及を見かけて尻込みした、という理由もあるが。

 

バイクへ積載する

ツーリングにおいて最も大事なことは、いかに荷物をコンパクトにできるかという点だと思う。荷物が増えればバイクの操縦性にも影響が出るかもしれないし、大きい荷物があると乗り降りがめんどくさくなるし、何よりバイクは何も積んでいない素の状態が一番かっこいいと思っているからだ。

普段の日帰りツーリングでは、R1250RSにタナックスのシェルシートバッグGT(MFK-240)を装着している。主な持ち物は一眼レフや温泉用のお風呂セット、レインウェア、ツーリングマップルであるが、今回それに加えてコーヒーツー道具も積載できるだろうか?

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タナックスのシートシェルケースGTへ積載

できました。椅子やミニテーブル、マグカップ、水、バーナー、コーヒーミル等のコーヒーツー道具に加えてレインウェア、一眼レフ、お風呂セット等を全て収納できた。

さすがに容量拡張してギリギリだけども、さすがタナックス製品の収納力は素晴らしいね。

一眼レフとかレインウェアは持っていかない日もあるので、コーヒーツーリングの道具だけならかなり余裕があると思われる。シートシェルケース、無敵だな。ここ最近買ったバイク用品の中では一番素晴らしい。

 

コーヒーを淹れる

道具も揃い、収納もバッチリということで早速コーヒーを淹れに行った。とりあえずつもの紀伊半島を目指し、国道169号線を瀞峡に向かって南下していたところ、いい感じの場所を発見。

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実践、コーヒーツーリング

おもむろに道具を取り出して準備。購入したプリムスのバーナーは「ウルトラ」を冠するだけはあり、コーヒー一杯分くらいのお湯なら豆を挽いたりフィルターをセッティングしている時間でもお湯が沸いてしまうほどで火力は十分。ケトルも大した商品ではないけど、ツーリング先でお湯沸かすには必要十分だろう。

お湯を沸かして、豆を挽いて、コーヒーを淹れる(手際は超悪いけど)。ただそれだけなのだけど、すごく楽しい。なんでもう少し早く始めなかったんだろう。

コーヒーの上手な淹れ方なんぞ分からないので、全て見様見真似でやってみているのだが案外様になっている…と思いませんか?

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熊野川を望む

ライダーズカフェなんてオシャレなものにも何回か行ったことがあるけど、私はどうもあれらの雰囲気には馴染めなかった。しかしながら、これは格別だ。自然と、その音と、バイクと自分しかいない。本来ツーリングってこういう孤独さ、あるいはバイクと自分の対話を愉しむものだったよなあとしみじみ思った。決して友達がいない言い訳ではない。これからのツーリングの新定番にしていきたい。お湯があるのでカップ麺とかも作れるし。

 

まとめ

といっても、まとめなら他のブログやらサイトがもっと丁寧にやっているので、わざわざここで言うべきことは特にないが…。

なかなか実践できずにいたコーヒーツーだが、蓋を開けてみれば初心者でも簡単に始められ、キャンプより難易度も敷居も低いし、なにより妙に楽しく高揚感があるので、これを期に、皆さんも始めてみてはどうだろうか。ひたすら走るだけで若干マンネリ気味だった私のツーリングにも、新しい楽しみを作ることができた。今まで散々走ってきた道で、「コーヒーを淹れるに良い場所はどこだろうか?」なんて考える楽しみもあるし、魅力再発見的な感じだ。

道具は思ったより高く付いたが、その価値に見合う体験ができること請負である。

ブログのイメージキャラクターを描いてもらった

 モーターショーにコンパニオンが居るなら、ブログにも同じく居てもいいんじゃないか、と思う。

突然何の話だと思うだろうが、このたび本ブログ「貧乏人のBMWモーターサイクル」、ひいてはブログの主役であるR1250RSのイメージキャラクターを、知り合いのイラストレーター(のにやま氏) に頼んで描いてもらった。

まずは、宣伝も兼ねて氏のTwitterを貼り付けておきます。

twitter.com

急なお願いにもかかわらず快諾していただいたのにやま氏にまずは感謝したい。

というか、氏には私のプロフィール画も描いていただいているので頭が上がらない。

 

そして、そのイラストがこちら(掲載許可済み)

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仮称:RS子ちゃん

仮称:RS子ちゃんです。運動が得意なドイツっ娘という設定。大変可愛らしいですね。

アニメだと第4話か5話くらいから登場する、主人公らの学校に来る転校生(あるいは留学生)枠ですよね。間違いなくバイエルン女子学院付属高校在学。

ちなみに私の中では、擬人化というより、この娘はバイクの妖精さんなんだと思っています。

 

…脳内妄想はこれくらいにするとして、本ブログのテコ入れ第一弾としてまずはイメージキャラクターを採用した。最近はタイアップ流行りで、自衛隊やら農協やら赤十字やらなんでもアニメとタイアップするのだから、バイクブログに美少女キャラクターが登場しても何の違和感もあるまい。こんな零細ブログに必要か?というのはおいておいて…

リニューアル前よりかは(自分比)多少、記事構成も改善してアクセス数も伸びつつある当ブログであるが、それでもいかんせん殺風景でつまらない絵面(字面)が続いているのが現状である。なので、時間をかけてでもより読者に配慮した読みやすく楽しいブログに改善していきたいと思っている思っているだけ。その第一歩がイメージキャラクターなのだ。

とはいえ、せっかく描いていただいたところ非常に恐縮ではあるが、私(紗瑛)自身が現時点で特に活用法を見いだせずにいるというのが現状である。本文中に登場させようか、写真に貼り付けて私のセリフを代弁させようか、などと考えてはいるけれど、ブログへの本格登場はもう少し先になるかもしれない。

 

自分への言い訳なのかイラストの宣伝なのかよくわからなくなってきたが、本ブログのイメージキャラクター仮称:RSちゃんをよろしくお願いします。

 

…名前、RS(Rennsport=レンシュポルト)から取ってレンちゃんとかでも良かったかもしれないね。ドイツっぽくない名前だけど。

素晴らしいイラストを描いていただいたのにやま氏へ再度感謝するとともに、氏のTwitterやらPixivやらも是非よろしくお願いいたします。

・Twitter

・Pixiv

 

国産車しか乗ったことない貧乏人によるR1250RS 約1,000kmインプレッション

 今回は、納車されてから2ヶ月とちょっと時点でのR1250RSのファースト・インプレッションをお届けする。

結論から言ってしまうと、欠点を探すのが難しいんじゃないかってくらいよくできたバイクだ。スポーツマインドと快適性が絶妙に両立されていて、なにより絶大な安定感、そして安心感がある。

 

そんなわけで、一ヶ月かからず1,000kmの慣らし運転が終わった(だいぶ前だけど)。

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慣らし運転完了

年末年始の休みを利用してちょこちょこ走り回っていたらあっという間だった。一応、500kmを越える日帰りロンツーや街乗り、高速道路、ワインディングと一通りの道で、このバイクの感触を確かめることができた。

初回点検については別に記事にしているため、よければご覧いただきたい

takayame.hatenablog.com

はじめに断っておくが、私はサーキットを走ったりとか、すごいペースでワインディングを攻めたりはできず、また特殊なライテクを持っているわけでもない、平均以下のツーリングライダーであることをご容赦いただきたい。そのため、本インプレも、休日に田舎道やワインディングを流すようなツーリングで使用したときのインプレとなる。あくまでも普通のライダーが普通に使ってみての感想ということで…。

なお、各種機能の説明はここでする意味は特にないと思うので、スペック等詳細はBMW公式サイトを参照されたい。

 

もくじ

 

エンジン

 このバイクの顔とも言える1,254cc空水冷水平対向2気筒エンジンは素晴らしいの一言だ。私はこのバイクが初BMWなので、比較対象が国産バイクだけになってしまうが、今まで乗ってきたどのバイクとも違うエンジンフィーリングと言える。

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1,254cc水平対向2気筒エンジン

どのアクセル開度・回転数からでもなめらかに背中を押してくれるような加速をしてくれるので、街乗りも高速道路も快適の一言。最初は背中を蹴飛ばされるような怒涛の加速を想像していたが、実際は非常にジェントルな部類と言えると思う。ただ、それは決して鈍いと言うわけではなく、むしろ「気がついたら想像以上に速度が出ていた」といった感じで、とても自然なフィーリングだ。

あと、1,200ccという排気量から想像していたよりは、低速トルクが思ったほど無かった。ただ、それは裏を返せば発進時に気を使いすぎなくていいと言うことなので、デメリットには感じなかった。もちろん、必要十分以上には備わっている。

そして、これはデザイン上の話になるけれど

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左右に突き出たシリンダーが、このバイクが紛れもなくBMWのバイクであることを主張しているのでメチャクチャかっこいい

 

ワインディング

ワインディングはめちゃくちゃ楽しい。 250kgも車体重量があるとは思えないくらい軽く、よく曲がる。というより、曲がっている気がする、といったほうが正しいようにも思える。ステダンが入ってるおかげでハンドリングが安定しているのか、電サスのおかげなのか、はたまた数多ある電子制御の介入によるものかは私には分からない。ただ、明らかに自分の力量以上によく曲がる。また、どの回転域からでもスムーズに加速するエンジンのおかげで、何速で走っていても楽しめるし、低重心に起因するものか、まるでコーナーに張り付いているかのような感覚がある。狭い道やタイトコーナーも怖くない。

 

高速道路

高速道路は楽勝で、このバイクが最も得意とする環境だと思う。6速100km/hでの巡航時は3,000回転ほどで不快な振動もなく、そこからシフトダウンなしでの追い越しも余裕だ。シフトカムの動作回転数(5,000回転)までシフトダウンしてやると素晴らしい加速を見せるが、燃費重視で低い回転数のままシフトアップしていっても不足感はまったくない。

低重心なほか車重があるので、横風に煽られてもブレにくいのも地味なメリットと言える。

 

ツーリング性能 

ポジション 

 楽。セパハン風のハンドルだが、トップブリッジより一段高い位置に設定されており、若干前傾になるくらいで、ポジションは普通のネイキッドなどとほぼ変わらないと思われる。

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R1250RSのハンドル周り

「割と前傾がキツい」というインプレも何件か見たことがあるけれど、その原因はおそらくハンドルの高さではなく遠さであると思う。タンク部分が長いために、身長が低い人だと手を伸ばさなければならなくなるので、結果的に前傾気味になる…ということかなと勝手に想像している。私は胴長短足なのでここでは問題にならない

一日中乗って500km以上走っても、特に腰が痛くなったりしなかった(もしかしたらやたら柔らかいシートも影響しているかも)。ワインディングでも街乗りでも違和感がなく、自分には丁度いい感じだ。一番ポジショニングが近いのは、昔乗ってたYZF-R3かな。

 

防風

スクリーンは実は可変式になっている。ダイヤルとかはなく、車体との接続パーツを手で上げたり下げたりすることにより2段階に調整可能。走行中に調整するのはちょっと難しいかも。

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R1250RSのスクリーン

上げた状態でヘルメットのおでこ部分に風が当たる感じで、必要十分な防風性が備わっている。これ以上の防風性を求めるならR1250RTを買った方が良い。

 

取り回し

250kgもあるのでさすがに重量を感じるが、鍛えていない非力な自分でもなんとか普通に取り回せるかなというレベル。ここでも低重心なのが効いてるのか、見た目よりかは軽く取り回せるが、下り坂になっているところに停めるのはやめたほうがよさそうだ。

センタースタンドも普通に上げられます。

ぶっ倒したときはシリンダーヘッドがまず地面と接触し、それ以上は倒れないので引き起こすのは以外に楽である。ただ、シリンダーヘッドガードは絶対に付けるべきだ。

 

積載

シート下はETC車載器がデフォルトで装着されており、それ以外は特に何も入る余地はなさそうだ。折りたたんだ車検証くらいなら入るかもしれない。

基本的には純正のパニアケースを装着することが積載の前提になっているように思えるが、工夫すればシートバッグも装着可能。

シートバッグの装着については別に記事にしたので、そちらを参照ただきたい。

takayame.hatenablog.com

…純正のパニアケースが完全防水じゃないというのはちょっと不満ではある。撥水加工はされているようだが、ゴムパッキン等による止水はされていないので、強めの雨だと中身が心配だ。

 

燃費

ところどころ渋滞ありの50km街乗り時の燃費が15.8km/Lだった。高速道路のみで測定した結果が23.8km/L 。

高速道路あり、街乗り(と渋滞)あり、ワインディングありのツーリングでは19.2km/Lという結果となった。

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ツーリング時の平均燃費

250kmほど走ってこの結果なので、平均すると19~20km/Lくらいは走ることになる(最後に渋滞に巻き込まれたので、もしかしたら21km/Lくらいは出てたかも)。この排気量から考えれば普通だろう。燃費重視の走りを意識すればもう少し良くできるかもしれない。もう少し長距離のツーリングをする機会があれば、その時の結果をまたご報告したいと思う。 

燃料タンクは18Lで、給油で困ることはないと思うが個人的にはもう少し欲しかった。ちなみにハイオク指定。

 

 

アシスト機能

 シフトアシストプロ

いわゆるクイックシフターとかいうやつである。一部のレビューでは入りが悪いとかショックが大きいと書かれているのを見かけるが、私のRSではそのような症状はなかった。

1→2や低回転・低速度域では若干のショックを感じるものの(これはおそらくどんな車種でも共通)、アップ・ダウンともスムーズで違和感はない。特にダウン時のオートブリッピングが快適そのもの。てか、自分が操作するより絶対上手い。

 

クルーズコントロール

最近は装備車両も増えてきた便利機能。クルコンは設定幅が広く、ギアや速度の自由度が高いのは地味に良い(トレーサーは4速以上かつ50km/h以上、107km/hまでしか設定できなかった)。設定スイッチも他のボタン類と独立した配置になっているので、ボタンを凝視しなくても大丈夫。

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もちろん、設定速度はメーターに表示される。新型R1250RTにはレーダーで前方車との距離を測定して速度を調整してくれるアダプティブ・クルーズ・コントロールが実装されるようだが、RSにも搭載されるんだろうか…。

 

総評

この価格帯のバイクに大きなが不満点が出てくるわけもない、というのが正直な感想で、このR1250RSも可変バルブタイミング機構付きボクサーツインエンジンの楽しさを存分に味わえるバイクになっていると思う。なにより低重心からくる包み込まれるような安定感・安心感と、車重を感じさせない軽い乗り心地のおかげで全く疲れない。それにグリップヒーターやクルーズコントロールなどのアシスト機能に加え、余裕の排気量で高速巡航もらくらくとくれば、ツーリングの距離が伸びるのは最早必然と言える。

じゃじゃ馬感やかっ飛び感はないが、落ち着いていながらもやるときはしっかり走れる上質なスポーツツアラーだ、というのが現時点での私の感想である。試乗したときに良いと感じた部分が、乗れば乗るほどさらに良いと感じられるようになってきた。

 

ただ、どうしても「バイクに乗せられている」感が強いのは否めない。いろんな電子制御はありがたいけど、昔のバイクのような完全な人車一体感というのはどうしても薄れてしまっているとは思う。ライダーとバイクの間にコンピューターが挟まっているので当然ではあるんだけれども。

それは裏を返せば安全性や快適性が上がったということであり、私的には欠点とは思わないが、経験豊富なライダーからすれば「面白味がない」と思われてしまう…かもしれない。もちろんR1250RSは非常にいいバイクであり、私は全く後悔していない。「とにかく上品」と表現するのが適当かな。

 

ここまで色々書いたが、もし今R1250RSやその他のBMWを検討しているならぜひディーラーに行って試乗してみてほしい。人によって感じ方・捉え方は全く違うだろうし、私自身ライダー歴が人一倍長いというわけでもないので、このR1250RSというバイクの魅力を正確に発信できている自信もない。ただ、たとえ短時間の試乗でも、私が言わんとしていることは少しでも理解いただけるのではないか、とも期待している。

今回はまだ乗り始めて間もないしのであえて細かい粗探しをすることは避けた。そのうち長期インプレも書こうと思うが、そのときに改めて今回のレビューと比較してどう感じているかを書いていきたい。

 

最後に一つ。

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本車の車体色であるインペリアルブルーメタリックは、日差しの有無や見る角度によって複雑に色が変わる非常に味わい深い素敵な色で、大変気に入っている。

オースティン・イエロー・マットと悩んだが、こっちにして正解だったと思う。 

 

長々と書きましたが、ここまでお読みくださりありがとうございます。

 

※追記

その後、気になることについて少し書いたよ。

takayame.hatenablog.com

 

(おわり)

R1250RSの積載を考える

 積載を考えるとかまた大層なタイトルとなっておりますが、はじめに断っておくと、実際はシートバッグをフッティングするだけです。

 

R1250RSには、純正のパニアケースやトップケースをはじめ海外通販を見ればドイツ製の各種パニアなどが揃っており、本来は積載に悩むことはない車種だ。しかしながら、それらはどれも押並べて高いし、パニアケースは車幅が広くなるし、なにより日帰りツーリングには大層すぎる。

ので本記事では、今までの国産車にも使っていたシートバッグがR1250RSにも使えるのかを実際に(写真多めで)検証していく。自分が試しに検索してみたところほとんど情報がなかったので、今回は割と役に立つ内容であると思う(もしかしたら誰も気にしてないだけかもしれないが)。あと、おそらくタンデムシートやシートフレームの形状がRSと同様のR1250Rにも適用可能な情報かと思います。

―果たして、パニアの装着を前提しているR1250RSに、国内メーカーのシートバッグは装着可能なのか?!(煽り)

 

もくじ

 

タナックス キャンピングシートバッグ2(MFK-102)

シートバッグの超王道、タナックスのシートバッグを試してみる。

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普通に装着できた。タンデムシートからのはみ出しもなく、ライダーの居住性に大きな影響はない。

ベルトの処理は、

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パニアケース装着用のステーと、シートフレームに固定している。

揺すってみたがズレなさそうだった。ナンバープレートにステーを増設してもいいが、リアフェンダー自体にあまり強度がなさそうだったのでこちらのほうが安心かもしれない。

ちなみに

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 純正パニアケースへの干渉はない。これで安心して北海道ツーリングに行ける!

これと同じタイプのタナックスのシートバッグはどれも固定方法が同じなので、他のものも同様な方法で取付可能と思われる。

 

タナックス シェルシートバッグGT(MFK-240)

日帰りツーリングにありがたいサイズのシェルシートバッグはどうだろうか。

シェルシートバッグは、タンデムシートにKシステムベルトという固定ベルトを用いて装着するので、タンデムシートの形状によっては装着できない可能性もあるが…

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バッチリでした。ベルトを若干後ろ側に寄せて装着することで、ライダーの居住性への影響はほぼ0。同じ装着方法を採用する他サイズのシートバッグも装着可能ということになる。

ついでに…

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パニアケースへの影響もない。というか、色が揃ってて純正品みたい

 

これで、大体のシートバッグはなんの問題もなく装着可能ということが判明した。RSオーナーの諸兄に至っては、安心してタナックスのシートバッグを利用してほしい(宣伝)。

 

ツーリングネット

これ、わざわざ検証する必要あるの?という気がしないでもないが一応…

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装着できました。

フックを引っ掛けているのは、シートバッグと同じくパニアケース装着用のステーとシートレールとなる。一番後ろのフックは便宜上ウィンカーに引っ掛けているが、強度的におすすめできないのでナンバープレートステー等を増設することをおすすめしたい。

 

まとめ

特に問題もなく、一般的なシートバッグが装着できることが判明した。以外だったのが純正のパニア用のステーが案外役に立つということである。これでクソ高いパニアを購入しなくても安心してツーリングに行くことができる。めでたしめでたし。

ちなみにRSのタンデムシート下は、最近のバイクのご多分に漏れずETC車載器以外に何かが入る余地はない。

 

まあ、私はパニアケース買ったんですけどね(半額だったから)。

(デカいから普段は使わないけど…)

BMW純正ナビホルダーをやっつける

 はじめに断っておくとAmazonで買ってきてポン付けするだけです。一応、スマホと車用のポータブルナビ(パナソニックのゴリラ)を検証するので、多少は役に立つかもしれぬ。

 

(追記)

この一年後くらいに、また通販でステーを買って今度はナビステーそのものを移設した。

takayame.hatenablog.com

 

さて、最近のBMWのバイクには純正ナビ用のホルダーがハンドルに標準装備されている。

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BMW純正ナビ用のステー

これ。これが結構曲者で、どう曲者なのかと言うと単純に邪魔なのだ。

「邪魔とか言わず、純正ナビを買えばいいじゃん」と思ったあなた、それは正解だが同時に問題も発生する。どう問題かと言うと、純正ナビがクソ高いのだ。

www.bmw-motorrad-sor.jp

なんと93,500円もする。ハンドルに付いているジョグダイヤルで操作できたり、車両本体のディスプレイと連携したりとまあまあ高性能なのだけど、いかんせん高い。さすがに買えない。

「ならナビステーを取っ払えばいいじゃん」と思うだろうが、R1250RSのハンドル形状は少々特殊なことに問題があって、

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R1250RSのハンドル周り

ご覧の通り、スマホホルダーを装着可能なスペースはない。バーハンドルのRやGSであればステーを撤去するだけで問題ないが、RSではその方法は使えない。

かといって工作したり新たに電源を取り出したりするのは面倒なので、純正ナビステーを活用する方法で解決を図りたいと思う。

 

もくじ

 

便利な中華製アタッチメント

世の中には同じ問題を抱えた人間が複数おり、そしてそんな悩みを解決してくれる便利な商品がたくさんある。

たとえば、こんな。

 ※アフィリンクではございません

実際の装着写真がこちら。

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中華製アタッチメント

純正ナビステーに装着できるスマホホルダー(USB電源付き)である(モトラッドの店長に教えてもらった)。中華製品バンザーイ。ほんとに取り付けるだけなので特に説明することもない。面倒な配線作業もなし。純正ナビステーの端子から電源を拝借しているので、USB充電ももちろん可能。

 

スマホの装着

スマホを取り付けてみる。まずはiPhone7から。

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iPhone7装着時

問題なく装着できた。ボタンへの干渉もない。スマホ本体は上・左の二箇所のツメと(私は後述の理由からツメはニッパーで折ってある)下側の滑り止めラバーがついた固定具(スプリングで幅を調整しているようだ)の計三箇所で固定されている。ただ、iPhone7が本アタッチメントに取付可能な最小サイズに近いこともあり、ちょっと遊び幅が大きい気もする。

続いてiPhone11pro。

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iPhone11Pro装着時

一見普通に装着できているようだが、問題発生。

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音量ボタンと干渉

ご覧の通り、固定具の部分が微妙に音量ボタンと干渉しているのでiPhone11proでは使用不可だった。商品説明の「サポート携帯電話サイズ」の欄には「4.0インチ~6.3インチ」と記載されていたが、機種によっては各種ボタンに干渉する可能性がある。

ただ、私はスマホを装着するために購入したわけではないので、問題にはならない。

 

スマホのボタンとの干渉について

先述の通り、iPhone7では問題がなかったがiPhone11proでは音量ボタンとの干渉が発生した。Amazon商品説明にはどんなスマホでも装着可能といった記載があるものの、ボタン配置によっては装着できても使用不可という事態が発生することは想像に容易い。

しかしながら、私はスマホを多数持っているわけではないので全てについて検証することはできず、また需要が非常にニッチな中華製ノーブランド品であるため実店舗で販売しておらず、試着することもできない。そこで、大まかにではあるが本製品の寸法を測定した画像を掲載するので、購入を検討されている方は是非参考にされたい。

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BMWビホルダー用アタッチメント 寸法図

赤線を引いている部分がスマホ接触する部分である。ご自身のスマホを測っていただいて、右側についてはスマホの頂点部分からボタンまで21mm以上の長さがあれば、左側は頂点から53mmの範囲にボタンが収まっていれば、本製品との干渉は一応発生しないはずである。スマホのサイズは、iPhone7のサイズ感で装着できる最小サイズに近い印象(若干遊び幅が大きい)なので、それ以下でなければ問題ないだろう。厚みについてはスマホとして常識的な厚みなら問題なしだ。

なお、寸法は私が適当に測定したものなので、あまり過信されぬようお願いしたい。責任は負いかねます。

 

CN-G520D(ゴリラナビ)を装着する

さて、私が装着したかったのは、パナソニックのポータブルナビであるパナソニックCN-G520D(以下ゴリラ)である。

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ゴリラナビ

バイク用ではないながら、ライダーにも一定数使ってる人がおり、私もかれこれ2台買っている。防水じゃないのが欠点だが、携帯の電波が届かないところでも使えたりGPSログを書き出せたりと結構メリットも多い。

このアタッチメントにゴリラを装着する際の注意点として、そのままではスマホ固定用のツメが邪魔という点がある。もともとゴリラのサイズ自体がこのアタッチメントの装着可能サイズギリギリということもあり、私はスマホをナビとして使わないのでスマホ固定用のツメはニッパーで折ることにした。ついでに、そのままでは落下が心配なのでマジックテープを上部に貼り付けて固定の足しとしている。

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ゴリラ装着時

サイズがギリギリということが影響してか、スマホ取付時よりもガッチリ固定されている感があり、落下の心配はない。

電源もバッチリでございます。

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USBで給電

 ツーリングでも使用したが、使用に問題は全くなし。もしBMWのバイクでもゴリラナビ使いたい人がいれば、参考にしていただきたい。

 

まとめ・注意点

ご覧の通りそこそこ有用な商品であることがご理解いただけたかと思うが、純正品でないゆえの注意点もいくつかある。

最大の問題として、防水が考えられていないということが挙げられる。電源端子付近にはゴムパッキン等の加工は一切されていないため、土砂降りの中使用するとショートの可能性も否定はできない。雨のときは取り外す等の対策が必要だろう。

次に、Amazonの商品説明がガバガバという点。これは中華製品あるあるだが、この製品もご多分に漏れず、例えば

片手で素早く携帯電話をマウントすることができます。電話が固定され、衝撃や落下の心配もありません。音量が下がったり、電源がオフになるなどの心配もありません。

 →iPhone11Proでは音量ボタンと干渉する。

振動がないです。

 →特に防振処理は施されていない。

このブラケットには4面すべてに保護装置が付いているので、電話が落ちる心配はありません。

 →上・下・左の三面にしか固定具はない。それも保護装置とか大層なものではなく、ただのツメである。

とまあ枚挙に暇がないのだが、これら欠点も「中華製品なんてそんなもん」と割り切って購入するしかないと思う。価格も5,000円程度なので、「失敗してもいいや」くらいの気持ちで一度試すくらいはしてみてもいいんじゃないかと。

ただ、ノーブランド社外品なので使用は自己責任でされたし。

 

そして、お金を貯めて純正ナビを買おう。